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自己開示の苦手なわたしが、温泉で心を裸にした話

温泉で仕事の話をするとは思ってもいませんでした。

「めぐみはそう思っていたんだね、想像と違ったよ」

裸の付き合いとは言うけれど、温泉は心まで素っ裸にしてくれるかもしれない。そんなことを感じた1泊2日でした。

SUGOIのメンバーと初めての飛行機、初めての宿泊、初めての温泉を終えたのに、まだ心は現実に戻っていない心地がしています。SUGOI学生インターンのめぐみです。こんにちは。

そんなこんなで先日、私にとってSUGOIで初めて泊まりがけの撮影がありました。

飛行機、宿泊、しかも場所は関西と、いつもとは全く違った環境での撮影。とは言いつつ、特別に緊張する…なんてことは起こりませんでした。

いつものように撮影準備をし、いつものようにご飯を食べ、いつものように4人で撮影本番に向けた打ち合わせをする。

物理的にいる場所は違えども、別に特別なことはないよね。
いつもと同じメンバーだもの。

ただ、ひとつだけいつもと違う感覚を味わった場所がありました。それはもものさんと2人で過ごした温泉です。

「1時間後に、ごはん屋さんのところで」

そう言って代表ヨウジさん、COOゆういちさんと別れ、1日目に来た時と同じロッカーに陣取り、1日目と同じ順番で浴場へ入る。

「今日はどこに入る?」

炭酸泉、露天風呂、サウナ、水風呂。

露天風呂だけでも3箇所はある広々とした浴場を、もものさんと私は慣れた足取りで歩いていました。

一番手にしては熱めのお湯だった露天風呂を早々に抜け出し、水深100cmの露天風呂はさすがに落ち着かないからと3秒で退散。そうして最後に立ち止まったのは、前日に長居した壺風呂でした。

「やっぱりここだよね」

そう言いながら身を預ける、昨日より少し熱いお湯。

「いい撮影って、なんでしょうね」

突然、こう口走ったのは私でした。昨日の時点では思いもよらなかった撮影を終えて、昨日とは違う心地でお湯に浸かっていたからこそ浮かんできた言葉。

普通なら温泉に入って、一度仕事のことは忘れようとなるのかもしれないけれど。以前、メンバー4人で撮影について話したからこそ、気になって仕方ありませんでした。

いい撮影ってなに?
今日はいい撮影と言えるの?
いい撮影と言える日は来るの?

そんなことばかりが頭をグルグルして、静かにお湯へ浸かることすらできなくて。いい撮影について言わずにはいられませんでした。

「うーんなんだろうね、いい撮影」

と相槌をうちつつ、もものさんは話し続けました。

「SUGOIに来てめぐみと同じくらいの頃は、どんな感じだったっけ」

ひとりごとのような、もものさんが今まで見てきた景色を私にそっと見せてくれているような、不思議な言葉でした。

そこから始まったのは、何かがすっきりするわけでもない会話。むしろ、もものさんや私がSUGOIで過ごした時間を掘り返し、観察し、またどこかへ隠す。私たちは壺風呂に浸かりながら、そんなかくれんぼのような時間を過ごしました。

ももの:そういえば、ゆういちさんとの1on1っていつも何を話すの?
めぐみ:その時モヤモヤしていることをひたすら話す感じですね。
    もものさんはどんなことを話すんですか?
ももの:一番最近に話したことは、メンバー全員で話し合う前のタイミングだったから、この間全員で話した時と同じような内容だったかな。
めぐみ:そうかぁ。4人の間で感じる違いとか、ですよね。
ももの:そうそう。そういう話をしたよ。
めぐみ:私もその違いっていうか、線が見えちゃう感覚っていうか、すごく分かります。
ももの:え?
めぐみ:私も感じますよ。そういうこと。

私は思っていることを言っただけでした。でも、相槌だけじゃなくて、自分の本音を話すことは、普段あまりしないことだったかもしれません。

「めぐみはそう思っていたんだね、想像と違ったよ」

掛け違えたボタンが正しくはまったようなきょとんとした顔で、もものさんは言ったように見えました。

私は思いました。

まだ、裸になれていないのかもしれない。

1年弱の間、1週間の半分くらいは顔を合わせ、会話をし、直接ではないながらもコミュニケーションを取っているはずなのに。私はまだ、自分を出し、裸になっていなかった。

そもそも私は、自己開示が得意な人間ではありません。むしろ、慎重に人を見て集団へ馴染んでいくタイプです。いや、馴染むまで到達した経験すらほとんどないかもしれない。

それくらい、人に慣れていくことが苦手な人間だと自負しています。裸になれないことは日常茶飯事です。だからこそ、こうして裸になれた、自分の内側を外に出せた感覚にはっとしたのでしょう。ああ。私、いま裸だ、と。

関係を脱力する感覚を握り締めて

自分が裸になれていないことは、案外自覚できないのかもしれません。ある時ふと自分の内側を外に出して、すっかり裸の自分に気づいたとき、いつも裸になっていない、内向きの自分を外に出さよう力んでいる自分にはっとするのでしょう。

つまり裸になるための鍵は、脱力です。

誰かとの関係をそっと緩め、力を抜く。抜くというよりは、抜けていく・抜けていたのような無意識に近いものかもしれません。

力が抜けるきっかけは、きっと様々です。

ご飯を食べる時間、寝る前の時間、そして温泉に入る時間、ましてやどんな時間の使い方をしていても、目の前の人との関係に立ち返ってみれば、ふと力を抜く瞬間になるとも言えます。

そしてホールネス(全体性)という価値観を大切にするSUGOIにいても、私はまだ力を抜いた関係性を築けません。築こうとしても、築けない。どうしても力が入ってしまいます。

もものさんと入った温泉で、力の抜き方は分かった気がする。だけど、またいつの間にか力が入った自分に戻ってしまいそうとも思う。

力が抜けたと思ったらまた力み、脱力しなきゃと思って関係性を緩める。この先も、その繰り返しかもしれない。だからこそ、温泉に浸かって、何も求めない会話をしたときのような感覚を、ぎゅっと力が入る未来の自分が思い出せるように。そっとここに記しておこうと思います。

以上、今週の「ど素人インターンがみたクリエイティブカンパニー」でした!

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