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アンリ・マティス、すばらしいとは? 僕らの学習帳 vol.103

芸術やアートにおいて、「すばらしい」の基準ってわかりますか?

美術の授業では、昔の人の有名な絵を見せられて、これがすばらしいと説明されることがよくありました。でも、その基準が、有名な人が書いたからすばらしいのか、リアルだからすばらしいのか、上手いからすばらしいのか、よくわからないことって、よくありますよね。

実は、この「すばらしい」の基準は、アート思考かどうかなんです。つまり、自分なりの答えを見つけているかどうか、です。


たとえば、全く似ていない肖像画が、アートの世界では「すばらしい」と評価されることがあります。上手いわけでも、似ているわけでもない。それでもすばらしいと評価される。

それは、アート思考があることを感じられるからです。

この肖像画は、アンリ・マティスという画家が描いた「緑の筋のあるマティス夫人」という作品です。

この作品は、似ていないし、色使いもおかしいし、リアルな肖像画からは程遠いです。しかし、アート思考が感じられるため、「すばらしい」作品だと評価されています。


この肖像画が持つアート思考、それは「アートにしかできないことはなにか?」という疑問に対する彼なりの答えでした。

当時、カメラが誕生し少しずつ普及し始めていました。そのカメラの誕生によって、似ていることや目の前のものをそのまま写す役割が、絵画からカメラにうつりました。

似ているものを描くぐらいなら、カメラで撮影した方が早くなってしまったのです。

そこで、それまで似ているもの、目に映るものをそのまま絵にしようと努力していた画家たち(花職人)が、一斉に別の目的を探すこととなりました。

「アートにしかできないことはなにか?」とは、つまり、「カメラにできないことはなにか?」でした。その問いに対してのマティスなりの答えが、あの肖像画だったわけです。

この絵画がすばらしいのは、技術が高いからではなく、ましてや下手くそに描いているからでもなく、緑の筋があるからではなく、その表現に至るまでのアートにしかできないことに対する「探求の根」を伸ばし続けたからでした。



今回の僕らの学習帳は、「13歳からのアート思考」のCLASS1「「すばらしい作品」ってどんなもの?」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。

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