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集団の意見は思ったよりも正しい? 僕らの学習帳 vol.069

集団の意見が正しいと考えている人はどれくらいいるでしょうか?集団の意見が間違いのもとだと考えている人は?

1907年のイギリスで、雄牛の重量あてコンテストが開かれました。800人の参加者が小さな紙切れに、雄牛の重さの予測をしたのです。この800人の予測の平均値を出してみると、実際の数値との誤差は1%だったのです。

このコンテストの結果をもとに、群衆の意見は思っているよりも賢いものだという論文が発表されました。そして、その数は多ければ多いほど、賢くなると。


しかし、この考え方には秘密がありました。それが独立性です。コンテストの参加者は、誰もが自分勝手に考えて、自分の予想の数値を記入しました。

そこには、上司の意向や、相手の考えていそうなこと、空気などを読む必要がありませんでした。独立した人間として思考できたのです。

しかし、普段の僕らの判断のほとんどが、社会的なものです。会議で重要事項を決めるときも、晩ご飯に何を作るかも、どの映画がヒットするかも。

集団の意見は正しい、ただし、独立性が守られている限り、です。


現代社会では、この独立性を守ることがとても難しいです。

たとえば重要な決定をするために、社員の忌憚のない意見を聞きたいと、メンバーを集めたとします。問題について説明して、さあ、社員の意見を求めます。

しかし、ここで自由発言にしても、指名にしても、その意見より後は独立性を保つことができません。では、みんなにメモを書いてもらうのがいいだろうか。しかし、それも、お互いの影響はうけるかもしれない。

一回、解散して各自、ひとりになって考えてくれと言っても、今ではラインやSNSで容易に繋がれます。交流を止めることの方が難しいでしょう。

つまり、独立性はどこまで行っても難しいものなのです。


この本の中には、独立性を回復される方法が書かれていて、そのうちの一つが、時間を置くというものです。

ある問題に答えたあと、その解答のメモを残しつつ、時間を置いてからその問題に再度答えます。これをある程度の期間を置きながら、何度か繰り返すことで、より良い決断に近づけるというのです。

人はいろいろな状況や感情に、交流にも、影響を受けています。それは、刻一刻とその人の状態を変化させます。

だからこそ、時間を置いて、繰り返し答えることによって、さまざまな影響を考慮した判断ができるというのです。

真の独立性というものは難しいかもしれませんが、繰り返し答えることで、それに近づくことはできるようになります。



今回の僕らの学習帳は、「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」の8章の「「みんなの意見」は本当にすごい?(他人 その2)」から、お送りしました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひご覧ください。

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