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世間や空気に左右される僕ら 僕らの学習帳 vol.077

空気を読みなさい、空気が読めない奴だ、なんて言葉が日常の会話の中で使われることもよくありますが、ではそもそもこの「空気」って何かということを説明しろと言われると困ってしまいます。

実は、この「空気」についての研究は、1970年代にされています。1977年に発行された山本七平さんの「空気の研究」です。

この本の中で、「空気」とは、「対象の臨在感的把握」と定義されています。わかりやすく言い換えると、ある対象に感情移入をしてしまうことです、しかも無自覚のうちに。

全く縁もゆかりもない墓地を見た時に、なぜか心が痛んだり、お寺や神社の敷地内に入ったら背筋を伸ばしたり。

そこにあるもの、あるような気がするものに、感情移入をしてしまうこと、これを空気と呼んでいます。

そして、この空気を発生させるのが、日本特有の「世間」と言われるものです。世間体と言葉があらわすように、こういう行動をしないほうがいい、お互いに挨拶をちゃんとしたほうがいいなど、「世間」の内側にいることで、知らず知らずのうちに、その「空気」にしたがってしまうのです。

日本でよくある問題は、この「世間」や「空気」に個人の意見や考え方が吸収されてしまったり、埋没してしまったりするところです。

こんなふうに考えて挑戦してみたい、それに対して「世間」や「空気」がそれを許さない。もしくは、空気を読んで、自らその挑戦を諦める、など。


ここで重要なことは、個を思い切り強くして、世間や空気に左右されないようにしよう、というものではなく、世間や空気に従いましょうというものでもありません。

つまり、どちらかを立てればそれで良しというものではありません。

それよりも、個人と世間・空気との適切な関係を築くことです。そのために、まずは「ある」ものは「ある」ものとして自覚することが必要です。

空気に左右される個人は「ある」、世間の中で埋没してしまっている個人がある、個人が集合して作り出している世間も「ある」

まずは、ここからはじめましょう。



今回の僕らの学習帳は、「入門 インテグラル理論」の第7章「現代社会の病」から、お話ししました。

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