喪失との向き合いかたは人それぞれでいい 僕らの学習帳 vol.149
見出し画像

喪失との向き合いかたは人それぞれでいい 僕らの学習帳 vol.149

喪失との向き合いかたを考える時に大事なことは、正解はないということです。

喪失の体験は人それぞれ違います。失ったものも、失ったものとの関係も同じものは一つとしてありません。たとえば、配偶者を病気で失ったという客観的な事実が同じであったとしても、その喪失体験は本人以外には体験できないものです。

まず、喪失と向き合う時に、この事実を忘れないことがとても大事です。つまり、喪失との向き合いかたに正解はありません。


たとえば、リアクションが人によって異なりそうなものの一つに「遺人形」というものがあります。

この「遺人形」という人形は、故人の写真から3Dプリンターで作り上げた本人そっくりの人形(フィギュア)のことです。大きさはおよそ20cm~30cmほどです。

実際に、息子さんを交通事故で亡くされたご夫婦や、奥さんを癌で亡くされた旦那さんがこの人形と共に生活することで、少しずつ喪失を受け入れられるようになっていったという事例があります。

この「遺人形」の制作に対して、拒否感を覚える人もいるかもしれませんが、これこそ、まさに喪失との向き合いかたに正解はないというものです。

もし、それが喪失を受け入れるように効果があるのなら、それを行えばいいのです。そこに、正しいも間違いもありません。

大切なことは、本人が抱えている想いに寄り添えているかどうかです。


そのほかにも、喪失との向き合いかたには様々なものがあります。

たとえば、体験者同士でつながる、と言うものがあります。これは同じようにがんを体験した人同士、震災を体験した人同士など、同じ喪失体験を持っている人同士で繋がるものです。

似たような境遇の人とのコミュニケーションを交わすことで、自分のなかの疑問が解消されたり、誰かのためになる経験をすることで、回復へと向かっていく方法です。

こうして人と時間を過ごすことで回復する人がいる一方で、自分の時間を増やすことで回復していく人もいます。

たとえば、配偶者を失って、その後の人生を戸惑いながらも自分のやりたかったことを少しずつ始めることで、喪失を乗り越えていこうとする人がいます。

また、このように前向きにならずとも、後ろ向きのままでいい、焦らなくていいと言う考え方も、もちろんあります。

立ち直らなきゃいけない、前に進まなきゃいけない。そう考えること自体がプレッシャーになり、喪失からの回復を遅らせることがあります。そんな場合は、そのままでいいと諦めてみることも大切です。


このように、喪失に対する感じ方は人それぞれで、それに対する向き合いかたも千差万別となります。そのため、そこに正解はありません。

だからこそ、一人一人しっかりと喪失に対しての準備しておくことが大切です。


今回の僕らの学習帳は、7月の本で遊ぶじかん2で扱った「喪失学」からお話ししました。動画では、このテーマについて、SUGOIのメンバー4人で話をしています。さらに考えるきっかけに、動画をぜひご覧ください。

また、SUGOIでは毎月読書会「本で遊ぶじかん2」を開催しています。誰でも参加できて、読書もできて、しかも、楽しい議論ができる読書会です。

興味のある人は、ぜひこちらのnoteのマガジンをご覧ください。


この記事が参加している募集

推薦図書

note新エディタ

このnoteを書いたSUGOIって、どんな会社?

スキ嬉しいです!!コメントももらえると嬉しいです!
「つくりもの」をつくらない、つくる会社 | メンバー全員がクリエイター | 企画立案から実制作まで、「愛とアイデア」をもって行います | 映像、グラフィック、ウェブ、ブランド、プロジェクションマッピング、ホログラム、etc | note毎日更新しています、フォローお願いします!