初めて訪れた下町の町工場でSFみたいな夢を聞いた。
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初めて訪れた下町の町工場でSFみたいな夢を聞いた。

初めての町工場。大きく息をする機械たち。小学校の時、社会科の教科書から想像したより遥かに生々しい空間で、私はずっとドキドキしていました。

「これはヤバイぞと思いました」

今、イヤホン越しで声を聞いている彼について知っているのは、以前SUGOIがホログラム制作でご一緒させていただいたことだけ。私がSUGOIに入るずっと前の話です。

もちろん会社が今まで手掛けた制作事例は、事あるごとに話を聞いていましたが、各制作のエピソードまで細かく聞いている訳ではありません。

でもこの日のインタビューで、ホログラムの難しさや町工場で働く彼の並ならぬ想い、SUGOIの代表陽児さんが語るSUGOIの様子を聞けば聞くほど、関わった人たちの熱い想いに焼かれそうになる。それでも私は動き続ける機械を横目に、焼かれそうな心を必死に守りながら2人のやり取りを聞いていました。

ということで、先日いい意味で心がやられかけたSUGOI学生インターンめぐみです。そして、関わる人みんなを熱くするホログラムとはなんぞやと、興味津々に調べまくる今日この頃を過ごしています。


実は『ホログラム』とネットで検索すると、思ったより様々な定義が出てきます。

ホログラムは、何もない空間に表示した3次元の立体映像です。
プロモーション×デジタルの 未来を届けるメディア「ベイ」より)
ホログラフィー(英: holography, ギリシア語の ὅλος (全体の) + γραφή (記録) から)は、3次元像を記録した写真であるホログラム (hologram) の製造技術のことである。ホログラフィーは情報の記録にも利用することができる。(Wikipediaより)
3Dホログラムとは、物体が目の前にあるかのように、「立体的な映像を映し出す」技術のことです。3D映像を何もない空間に投影し、まるで本物が目の前にあるかのように見せます。(株式会社Droots様ブログより)


あまりにも幅広い意味が出てきて困ったので、「結局のところ、ホログラムってなんですか??」とSUGOIのメンバーに聞いて、結局たどり着いたのはこんな答え。

立体的に映し出す映像表現も、その映像を映す機械も、機械を使って映像を映す技術も、ホログラムと言っている

もものさん曰く、「前の職場でも同じような意味でホログラムという言葉を使っていたよ」とのこと。つまり、それくらいクリエイティブ業界では日常的に広い意味で使われている言葉のようです。

とはいえ、意味が広いと書き手&クリエイティブ素人の私も混乱してきそうなので、ひとまずこの記事では視覚表現・技術をホログラム、機械をホログラムデバイスと表記させてください。


この一見馴染みが薄く見えるホログラムですが、意外と身近なところで見つけられます。例えば、

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国立印刷局HPより)

一万円札

ホログラムは一万円札の左下のキラキラした部分で、目的は偽造防止。見る角度によって色や模様が変わるホログラムの特徴が活用されています。

でもホログラムをお札につけるコストは決して安くない。その証拠に千円札はホログラムがついていません。


ただ、物理学者ガーボル・デーネシュがホログラム技術を発明した1947年に比べれば、だいぶ私たちの身近で使われる存在になっていることは確かです。それを示す例が一万円札で、1984年以前に発行開始された一万円札にはホログラムがついておらず、その後継である2004年に発行が開始された紙幣はホログラムが付いている。

つまり、約60年の間にホログラムに力を注いだ多くの研究者がいたとも言えます。その研究者たちのおかげで、少なくともお札に使えるくらいの安定性とコストが実現し、私たちの側で暮らしにおける安心と利便性を支える技術としてホログラムが存在している。これはとてもありがたいことです。


ではもう一つ、少し違った表現のホログラムを紹介させてください。

こちらはSUGOIで以前制作したホログラムなのですが、私は初めて見たときはかなり頭が混乱しました。

もしホログラムって何?と聞いたとき、いきなりこの映像を見せられたら「えー現実なの?置いてある物を撮影して、後からいろんな表現を合成したんじゃないの?」と、私なら疑いかねません。でもこれも、一万円札に使われているのと同じホログラムと呼ばれる目の錯覚を利用した表現です。

つまり、文字が瓶に沿う表現も靴に魔法がかかる表現も、実際に目の前で繰り広げられることになります。まるでSF映画を見ているような、本当に不思議な感覚になりますね。


ただ想像がつくかもしれませんが、このホログラムを映す装置は結構複雑なつくりらしく、日本でもなかなか手に入らない。だから、日本でこれをやりたい!と思ったら海外から輸入することが多い。

…にも関わらず、「町工場の方々と一緒に国内でこの装置を作ろう!」と言い出したのが数年前のSUGOIでした。正直インタビューで初めてこの情報を知って「正気なの?!」と心配したのですが、話を聞いていくうちにこのチャレンジに込められた強い想いが見えてきたのです。


「これはヤバイぞ」

SUGOIとホログラムデバイスを作った彼のある一言は、デバイスづくりが私の想像を超える難しいチャレンジだったことを物語っていました。

「自分たちも初めてで一から勉強しないといけなかったので、これはヤバイぞと思いました」

そして、その答えは「ホログラムデバイスの話をされたとき、どう思いました?」という陽児さんの問いかけに対する限りなく正直な言葉とも感じました。

”そんなに大変な仕事だったのか”

イヤホン越しに2人のやり取りを聞いていた私は、次に出てくる言葉を冷や冷やしながら待っていました。同時に、SUGOIのお誘いが会社にどんな影響を及ぼしていたのか、怖いけど知りたかった。そんな好奇心も見え隠れする時間でした。そして、隣にいる陽児さんはこう言葉を続けたのです。

「実はずっとご一緒したいなと思っていたのですが、ホログラムに関しては正直準備不足で無茶振りをしてしまったかなと振り返ってます」

恐らく、SUGOIもずっと恋い焦がれていたのでしょう。自分たちの手でホログラムという表現をすることも、町工場の方々とものづくりをすることも。きっと今も昔も変わらないSUGOIのキャラクターならば、陽児さんが言う当時の様子も想像できます。

そして彼は、明るくハハハと笑いながら、迷うことなくこう言いました。

「ただ振り返ると、ホログラムをつくった経験が今の下地になっていると思います。本当にやってよかったです

ホログラムをきっかけにした出会いが、彼や会社にとって大切な経験になっている。ほっとするとともに、少し反省もしました。なぜなら、ホログラムがこんなにも人を熱くさせるものだと思っていなかったから。SFのようなかっこいい表現ができる以上に、夢を追いかけさせてくれる存在になり得るだなんて。ホログラムの価値を甘く見過ぎていました。

”ホログラムという表現やそれを生み出す装置を夢中になって追い求める大人たちって、めちゃくちゃかっこいいな”

無謀な夢を見れる日々は、きっと面白い

静止画、動画ともに様々な場面で活用されているホログラムですが、ホログラムの分野では今もなお新しい技術の開発が進んでいます。

例えば、今回途中で出てきた一万円札。今から3年後の2024年に発行開始される紙幣には、現在使われているものより偽造しづらいホログラムが使われる可能性があるそう。日々性能の良いホログラムが作り出されていくスピード感は、本当に驚きです。

また最近では、立体映像を実写かつリアルタイムで配信するホログラム配信のシステムも開発されており、SFの世界が現実となる日もそう遠くはないかもしれません。

そして、過去も今も未来も人間を夢見させてくれる存在でいて欲しい。いつまでも進化し続けるであろうホログラムに、そんな親しみと願いさえ感じています。

無謀だと言われる夢を見続ける面白さ、困難に挑む楽しさを思い出させてくれるホログラム。そんなホログラムを通して出会った方々のように、いつの日も好奇心に恋し続けたいものです。


以上、今週の「ど素人インターンがみたクリエイティブカンパニー」でした!

■SUGOIのホログラムについてもっと知りたい方はこちら!


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