見出し画像

1つの問題に4つの視点を 僕らの学習帳 vol.071

ソクラテス・プラトンの哲学において、よく生きるために必要なものが3つありました。それが「真」「善」「美」です。

インテグラル理論は、この考え方を継承し、この3つの領域を統合的(インテグラル)に思考することこそが、よく生きるために重要であると考えました。

この「真」「善」「美」を、わかりやすく言い換えると次のようになります。

真:それ、それらの領域、客観的な事実をあつかう「科学」の領域
善:私たちの領域、主観と主観が交わる「倫理」の領域
美:私の領域、主観的な経験である「芸術」の領域

これを図にすると次のようになります。(この本の図を作り直したものです。)

スクリーンショット 2020-06-09 18.41.50

左上の象限ー「個人の内面」:主観的

ある物事に対しての個人的な感情や経験のことです。私は怒っている、私は嬉しい、私は悲しくなった。この心の中の動きを「個人の内面」と呼びます。

右上の象限ー「個人の外面」:客観的

外から観察できる個人の外面を表しています。客観的な事実として描写できる側面のことを、「個人の外面」と呼びます。

左下の象限ー「集団の内面」:文化的

「私たち」を主語として共有されている集団の価値観のことです。間主観的に合意されている価値観のことで、文化ということもできます。

右下の象限ー「集団の外面」:社会的

社会システムということができる、外的制度の領域です。集団を外から観察したときに現れる、システムや制度のことを言います。


以上、4つの象限は、4つのバラバラの考え方ではありません。1つの問題に対して、(どんな問題であっても)この4つのモノの見方があることを示しています。

子ども同士の喧嘩においても、国同士の争いにおいても、会社での議論においても、国際取引においても、環境問題においても、好きな人のイザコザにおいても、どんな問題においても、この4つの象限を統合する必要があります。

たとえば、部下のモチベーションが低下しているという問題。

左上:個人の内面
管理職側からすると、何もできない自分に嫌気が差している
右上:個人の外面
嫌気が差しているあまりに、部下に対しても辛く当たってしまっている
左下:集団の内面
チーム全体が頑張っても意味がないと感じてしまっている
右下:集団の外面
会社全体の意思決定が消極的な管理職によって決められている

このように、1つの問題に対しても、個人の問題もあれば組織の問題もあり、外面の問題もあれば内面の問題もあります。

すべての要素が複雑に絡んでいるからこそ、解決が難しいのです。ただ、その解決の第一歩として必要なことは、このように、すべての象限から考えることです。

私たちは、何かを見るときに自分の得意な象限から見てしまいます。そしてそれが、全てであるかのように考えてしまいますが、実際には、ほんの4分の1しか見ていません。

なにか悩みや困りごとにぶつかったら、この4つの象限から考え直してみると、問題の全体像がはじめて見えるようになります。



今回の僕らの学習帳は、「入門 インテグラル理論」の第1章「クオドラント/四象限」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。

僕らの教室


僕らの放課後(youtube)



僕らの学習帳は、「遊びたりない、学びたりない人」に向けて、クリエイティブにまつわる遊び=学びを伝えるコンテンツです。

講義スタイルの「僕らの教室」、ラジオスタイルの「僕らの放課後」と合わせて読んでいただくと、より遊びも学びも深まります。

ぜひ一緒に、もっと遊び、学びましょう!


あと、5分だけください👉

あなたのスキを励みに、毎日更新続けます!!
6
「愛とアイデアのあふれる世の中をつくる」をビジョンにかかげる、クリエイターだけの会社。 (ちなみに、社名のSUGOIとは、愛とアイデアがかけ合わさって生まれるときに、自然に出てくる感動の一言から) 2023年までにティール組織になることを目標に、メンバーを募集中。

こちらでもピックアップされています

僕らの学習帳
僕らの学習帳
  • 109本

平日毎日更新の学習帳です。本の内容を解説する「僕らの教室」、その教室の内容についてトークする「僕らの放課後」この2つのコンテンツの内容をコンパクトに文字でまとめています。合わせて楽しんでください!

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。