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ピカソの考えた「リアルさ」 僕らの学習帳 vol.104

ピカソの絵ってよくわからないですよね。何がすごいのか、すばらしいのかがわからないどころか、そもそも何を描いたのかすらわからないものもある。

それなのに、美術の教科書では繰り返し登場して、とにかくすばらしいのだと教えられます。

ぱっと見でわからない時ほど、その評価にはアート思考が隠れているのかもしれません。ピカソもまた、表現の内側にあるアート思考が評価されたアーティストでした。

ピカソのアート思考の背景にも、マティスの時と同様、カメラの誕生があったと考えられます。つまり、カメラの誕生によって、絵画はリアルをそのままうつしとる価値がなくなりました。

ただ、見えているままを写す機能は、カメラの方が圧倒的に優れていたからです。

そこで、ピカソは「リアルさ」について考えました。絵画にしかできない「リアルさ」とはなんだろう?と。


当時、アートの世界で考えられていたリアルな絵画とは、「遠近法」を正しく使って描き出した絵画のことでした。一点透視図法や二点透視図法など、方法はとにかく、遠近法を使って絵を描くと、リアルさを表現できると考えられていました。

しかし、ピカソはその「リアルさ」に疑いを持ちました。遠近法でもカメラでも描けない「リアルさ」があると考えました。

その興味のタネから、探求の根が伸びていき、完成したものの1つが、「アヴィニヨンの娘たち」です。


遠近法でもカメラでも、描く人の視点は1箇所に固定されてしまっています。そのため、遠近法の裏側を描くことはできません。見えているこちら側半分は描けるけれど、見えていない反対側は描けないということです。

そうすると、「リアルさ」と思っていたカメラも遠近法も不十分なはずです。そこにたどり着いたピカソは、複数の視点から見えたものを「再構成」することで、新しい「リアルさ」を描きました。

それが、ピカソの絵であり、その代表例が「アビニヨンの娘たち」です。



今回の僕らの学習帳は、「13歳からのアート思考」のCLASS2「「リアルさ」ってなんだ?」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。

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