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P&Gが行なった広告革命の数々 僕らの学習帳 vol.034

新たな知識分野へ跳躍するのがとても巧みな企業の1つが、P&Gです。今回は、このP&Gを主人公に彼らがどのようなリープを果たしてきたのか見ていきたいと思います。

P&Gは、ウィリアム・プロクターとゲームズ・ギャンブルという義兄弟の2人によって始められた事業でした。彼らは、オハイオ州のシンシナティという街で、石鹸を製造・販売することを行なっていました。

石鹸を製造するには、食肉の油と木の灰を集めて、それらを釜に入れて火にかけます。そのドロドロと煮えたぎった液体を、型枠に流し込み、固めます。

彼らはこの工程を出来るだけ効率化するために、機械の開発にエネルギーを注いだのです。フォードによる組み立てラインが誕生する何十年も前に、P&Gは、工業的な生産ラインを開発していたのです。

こうして、もともと人間の手仕事で行なっていたことを、機械工学を使って機械化し、オートメーションへと進化していきました。


彼らは、ここで止まらなかったのです。1つの分野を突き詰めてその優位性に安住しなかった。そして。次の分野にリープしました。

そのリープを実施したのは、2代目の時でした。当時、P&Gは、電球の登場によって、かつての主力商品であったキャンドル事業が苦戦してた時でもありました。その状況を打開するために、P&Gは、優れた宣伝が不可欠だと考え、広告に投資を始めたのです。

まだまだ広告というものがそれほど重要だと考えていられなかった時代に、P&Gはいち早くそこにリープしたのでした。

その画期的な方法は、ソープオペラというラジオドラマを自分たちで開発したり、広告アイデアのコンテストを開いたり、広告代理店にアウトソースせずに自前で広告を作成したり、消費者の広告への印象をリサーチしたり。

書き連ねるだけで、これらが19世紀末から第2次世界大戦前までに行われたとは思えないほどの、斬新さです。


もし、彼らが自分たちは石鹸を作るのが仕事であり、広告は後回しでいいと考えたり、広告代理店にアウトソースしていたら、P&Gは今のようなP&Gではなかったかもしれません。

彼らは、石鹸の製造をオートメーションする機械工学という1分野を極めた後に、そこにとどまることを良しとせず、消費者心理学へとリープしたのでした。


結局のところ競争優位性というものは、ユートピアのように後発企業を退け続けられる万能薬ではないのです。

どんな技術もノウハウも、どれだけ流出を防ごうとしても後発企業に移ってしまうのです。もちろん、P&Gのオートメーションの機械工学も。


それならば、いっときの競争優位性に安住するのではなく、次の分野へリープする方が、より成功の確率を上げてくれるのです。どれだけつまづきそうに見えたとしても。



今回の僕らの学習帳は、「LEAP ディスラプションを味方につける絶対王者の5原則」の第2章「新たな知識分野へ跳躍(リープ)する」から、お話しました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。

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