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あの日駅で見たキリンも、なにか言いたげな顔をしていた。

SUGOI学生インターンのめぐみです。
私の心には今、キリンへの謝罪が溢れています。

「あのときは聞いてあげられなくて、ごめんね」

そのキリンとの出会いは、最寄駅でした。下りホームに降り立ち、人混みに流されながらエスカレーターに乗ったとき。1m先から近づいてくるキリンが目に飛び込んできました。

いや、遠目から見たらキリンだなんて分からなかった。それはただ平面の構内表示に過ぎなかったのです。でも1m、70cm、40cmと均等に近づいてくる表示に目を凝らすと、そこには確かにキリンがいました。

彼(彼女?)はエスカレーターの利用者みんなに、自動精算機の存在を教えてくれていました。

「あれ、乗り換え駅で切符買ったっけ…」
「あれ、ICカードにチャージしてたっけ…」

エスカレーターで心が波立つ人へ向けて、キリンは寒い中24時間情報を伝え続けています。そして、このキリンをひとまず一種の印刷物と定義するならば、キリンには作り手が存在するでしょう。つまり、構内掲示をデザインする人です。

ただキリンと初対面した私はまだ、このキリンがどんな想いで作られたかについて、ピンと来ていませんでした。「自動精算機を教えてくれてる、キリン」くらいにしか感じていなかった。しかしある日から、「このキリンもきっと、並々ならぬ苦悩によってつくられたのでは…」と尊敬に近いような気持ちが膨れ上がっています。そう思い始めたのは、キリンを初めて見つけてから2週間後のある日でした。

その日は、YouTube動画のサムネイルを作っていました。

SUGOIのYouTubeチャンネルでは毎週木曜に、”僕らの教室”という名前の本要約動画を公開しています。そして最近は、この動画のサムネイルづくりで様々なことを勉強させてもらっています。

そこでこの頃一番衝撃だったのが、デザインの視点でサムネイルを観察すること。例えば、この動画のサムネイルをみてみましょう。

パッと目がつくのは、どの言葉でしょうか?

ちなみに私も同じ質問をされました。その時に恐る恐る答えたのは、カップヌードル。理由は、赤背景かつ文章の先頭にある言葉でパッと目に入ってきたから。ただ正直、その答えに自信はなかったです。フランス人も目につく気がしてたから。

そんな不安を抱えながらもまぁとりあえず…と、先ほどの質問主・ゆういちさんへ返信をしてみました。

( もう1つ?!?!フランス人と迷ってひとまずカップヌードルにしたのにもう1つ?!?!)

( それならたぶん、これだよ!!)

カップヌードルとフランス人。この2つの言葉がなぜ離れているかなんて、それまで考えたこともありませんでした。盲点。

( うーーーーん!サムネイルを作った人は、何を意図して2つの言葉を離しているんだろう!わからん!てかそもそも、離れているって意味的な方?物理的な方?どっち?!?!)


( やはり。でも物理的な意味と言われても、わからないな。うん、わからない。ただ強いて言うなら…これ!!)


( 目立つものの間も読んで欲しい、か!)

( デザインは、文字や図形の並び・大きさ・太さ・色・形などを通して作り手のメッセージを表すことで、必ずしも見た目の華やかさやセンスの良さだけがよいデザインとは言えないんだ!)

目から鱗?青天の霹靂?棚からぼた餅?どう言い表すかは難しいですが、この瞬間、21時48分の私はとにかく、今までにしたことのないモノの見方に対して鳥肌が立つくらい衝撃を受けていました。


ただ同時に、デザインは広くて深すぎるぞと。デザインという世界が自分にとって未知である怖さと、少なからずその世界に足を踏み入れている人たちへの尊敬を感じました。

未知への怖さはすぐに消えないでしょう。でも、デザインした人の心を感じることはできる。まずはデザインを通して作り手の想いを受け取り、あわよくば自分が誰かに心を伝えるためのヒントにしてみよう。そしてきっと、この想いを受け取る瞬間の積み重ねが、いつの間にかデザインという未知への恐怖を溶かしてくれるはず。

サムネイルを作りながらそんな妄想をしていたとき、あのキリンが頭に浮かんできました。

「この掲示を作った人もきっと色々考えながら、キリンをデザインしたんだろうなぁ…」

デザインの見方で日常を言葉にすることはまだ、簡単ではないかもしれない。けれど、このキリンが言いたげなことに耳を澄ますくらい小さなことから、デザインの世界を知っていきたい。

そんな小さな野望を持ちながら、今週も生きていこうと思います。


以上、今週の「ど素人インターンがみたクリエイティブカンパニー」でした!

このnoteを書いたSUGOIって、どんな会社?

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「愛とアイデアのあふれる世の中をつくる」をビジョンにかかげる、クリエイターだけの会社。 (ちなみに、社名のSUGOIとは、愛とアイデアがかけ合わさって生まれるときに、自然に出てくる感動の一言から) 2023年までにティール組織になることを目標に、メンバーを募集中。