わかりあえないことを、わかりあえたじかん【6月の本で遊ぶじかん2】
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わかりあえないことを、わかりあえたじかん【6月の本で遊ぶじかん2】

親のこと、兄弟のこと、親友のこと、結婚相手のこと、パートナーのことを、あなたはわかっていますか?お互いに分かり合えていますか?

わかっている、理解している、心がつながっている、と言いたい気持ちはありつつも、素直に「もちろん」と返答できる人は少ないと思います。

真剣に相手と向き合えば向き合うほど、もしくは長い時間を一緒に過ごせば過ごすほど、わからない・わかりあえないと思ってしまうことが増えてくるものです。相手のことを理解したと思った瞬間に、遠く離れていくような、掴み損ねるような。

何度も何度も、分かり合えないという壁にぶち当たる。それが人間関係というものです。

この壁を見つめ直すきっかけを与えてくれるのが、平田オリザさんの「わかりあえないことから」という一冊です。

よく考えてみれば、自分の親のことだって知らないことがたくさんあります。兄弟姉妹にしても、わからないことはたくさんあります。ましてや、仕事関係、結婚相手、友人、その他パートナーなど、他人にしてみたら、わかりあえることの方が奇跡だと考えてもいいほどです。

そもそも、私たちの育む人間関係とは、根本的に分かり合えないもののようです。

しかし、この考え方は古くからあったものではありません。むしろ、新しいものと言えます。

この移り変わりの一因を、この本では、日本社会の変化だと分析しています。成長型から成熟型への変化です。

かつての日本は、成長型社会でした。それは、ここから生活が良くなる、私たちは成長できる、伸びると信じられる社会。

その社会の中で人は、同じような生き方をして、同じような未来を信じて、成長していく地域社会・日本という国で生きることができました。私たちは、お互いの物語を分かり合えていたのです。(そこへの好き嫌いは別として)

それに対して、現代ではこの「成長」という物語を信じることができません。年功序列も、輝かしい未来も、安定した生活も、簡単には信じることができません。それは、成長型というシンプルな物語が終わったことを意味しています。

そして、成熟型という不透明な時代が始まったことを。

それは同時に、私たちに、自分なりのライフスタイル・生活・生き方を作る出すことを要求しています。それぞれが個別に作ったライフスタイル。それは誰とも共有されていません。誰も最初から理解してはいません。

だからこそ、私たちは、「わかりあえないことから」始めなければなりません。自分たちのライフスタイルを選び取るためにも、そして、誰もが自分なりのライフスタイルを作り上げるためにも。

「わかりあえる」ことが当たり前の時代から、「わかりあえない」ことを楽しむ時代に。「わかりあえない」を楽しんでみませんか?



今回の読書会「本で遊ぶじかん2」では、この「わかりあえないことから」をみんなで読みました。そこでは、この「わかりあえない」ことだけでなく、日本語の敬語の難しさや、対話と会話の違いなどについても話しました。

本を読むだけでなく、さらにそれを深く議論し、考え、問いを持つきっかけにもなる読書会、それが「本で遊ぶじかん2」です。毎月第3水曜日に開催しています。ぜひ一度遊びに来てください。

次回の本で遊ぶじかん2は、こちらのリンクからお申し込みできます。


また、youtubeの方では、このテーマについてトークをしています。合わせて楽しんでください!!


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