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感情は同期する、感情は伝染する 僕らの学習帳 vol.063

かつて、狂気じみた計画を承認させた大統領がいました。それが、ジョン・F・ケネディです。彼は、テキサスにあるライス大学を訪れ演説を行いました。

その目的は、人間を月に到達させるという目標に、60億ドルを使うことを納得してもらうためでした。

もし彼がここで税金の話やお金の話、つまり事実ばかり話をしていたら、きっと誰もが反対したことでしょう。彼がやったことは人々の感情に訴えかけることでした。

We choose to go to the moon in this decade and do the other things, not because they are easy, but because they are hard

我々は、月に行くことを選んだ。それが簡単にできるからではない、それが難しい挑戦だからだ。


彼のスピーチには、この難しいけれど、意味のある挑戦をしようという呼びかけと熱量が込められています。そして、アメリカ国民はそれに応じるように、歓声をあげたのでした。

この時の観衆になにが起きていたのか、それは、感情の同期でした。ケネディが発した言葉によって、多くの人の心が動かされ、感動し、そして気持ちが1つになったのです。


このように、素晴らしい演説は、人々の心を一つにして、感動させる力があります。それは小説でも映画でも、同じです。

では、年齢も性別も趣味も収入も違う人たちが、なぜ同じものに同じように反応できるのでしょうか?

答えは、脳の構造です。僕らはみんな同じような脳の構造を持っていて、リアクションの80%は、平均的な反応なのです。

それに加えて、感情は人に伝染しやすいこともわかっています。

つまり、なにもしなくても同じ反応をしやすい上に、周りの人の感情が伝染して同じようなリアクションをするということがあります。


ちなみに、この感情の伝染という力はとても強い。それをしめす実験があります。

ある2つの学生グループに課題をやってもらうように指示をした。そして両方のグループに演劇科の学生に紛れ込んでもらい、片方では上機嫌を、もう片方では、不機嫌を演じてもらったのです。

結果は想像通りでした。

上機嫌な学生が紛れ込んだグループは雰囲気が良くなり、不機嫌な学生が入ったグループは、衝突が多くない、協力し合うことも少なくなりました。

それだけではなく、課題の良し悪しにも影響を与えました。上機嫌のグループの方が、不機嫌のグループよりも良い結果をもたらしたのです。


つまり、感情の伝染は、周りの感情に影響を与えるだけではなく、パフォーマンスや能力にまで影響を与えるでのす。


今回の僕らの学習帳は、「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」の2章の「ルナティックな計画を承認させるには?(感情)」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひご覧ください。

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