見出し画像

【7月の本で遊ぶじかん】自由なのか、管理なのか、寛容なのか、安全なのか。

議論が白熱しすぎて、意見が止まらなくなってしまった7月の「本で遊ぶじかん」でした。今回、遊んだ本はこちらでした。


この本で描かれている中国という国は、かつて「メイドインチャイナ」と呼ばれ、安かろう悪かろうの製品を大量に作り出していた国とは大きく異なっていた。

その事実を知っている日本人がどれくらいいるのでしょう。もしくは、それが終わったと思いながら、まだまだ中国には負けはしないと思っている人はどれくらいいるのでしょう。

たとえば、会社の時価総額。日本の1位がトヨタの1756億ドル(2019年7月)それに対して、中国のアリババは4384億ドル。トヨタが世界46位に対して、アリババは世界7位となっている。

また分野別の世界大学ランキングで、コンピューターサイエンス部門での世界1位は中国の清華大学である。一方の日本の東京大学は、134位。

まだまだ人口一人当たりのGDPが抜かれることは当分なさそうでさるが、2030年の展望では、GDPの世界シェアのトップは、中国だと考えられている。(もちろん、アメリカを抜いて)

ユニクロなどの大量生産の工場を一手に引き受け、低賃金×大量生産でお金を稼いでいた中国は、10年以上前に過去の話となっており、今では、アメリカと肩を並べる覇権国家となっているのである。態度だけではなく、実力でも。


この中国が成長を進めて行った先に、どんな未来が待っているのか。それは、管理社会の支配である。

中国の急成長を支える要員に、AIを使った産業がある。仮想通貨や電子マネーなどのフィンテックはものすごい成長を見せている。

アメリカやヨーロッパではなく、中国がそれを成し遂げている大きな理由の1つに、プライバシーへの遠慮のなさがあげられる。

簡単にいえば、管理型の中国政府の影響力がとても強く、その影響を背景にビッグデータを遠慮なく使用していける会社は急成長を見せている。それだけデータが豊富に集まり、使用制限が少ないからである。

一方のアメリカやヨーロッパの企業はどうか。1つ1つのデータに対して、取得すること、使用すること、さらに、保管・共有することなど、あらゆる動きに対して、消費者の権利が守られている。

ビッグデータと言いつつ、思い切りのいい動きは取りにくいものである。その分、消費者にとって不利益な使われ方がされないので、安全は守られている。


中国が経済的にも政治的にも、世界での影響力を強めていくと、たとえばアリペイを使わないと商売的に不利益になることが起きたり、アリババに登録しないとより良いものが買えなかったり、中国の信用スコアリングを使う方が就職や婚活に有利だったり。

そんなことが起きるかもしれない。

現在の私たちは、検索はアメリカのグーグルで行い、友人の動向はアメリカのFacebookやインスタグラム、ツイッターで確認しているが、それがアメリカから中国に変わらない保証などどこにもない。


つまり、私たちは、いま、どっちの世界を生きたいのかを選ぶタイミングに来ている。もしくは、中国にしっかりと対抗する国や社会を作るタイミングに来ている。

自由であり続けるにはどうしたらいいのか。管理されるのが本当に良くないのか。(犯罪者や病原体の感染者のコントロールは管理していた方がやりやすい)

結論のでない議論は、終わりを迎えることはありませんが、だからこそこれからも考え続けるべき話だと思います。


今回の本で遊ぶじかんも議論の盛り上がった楽しいじかんでした。また次回もまた楽しいじかんになりますので、ぜひぜひお気軽に遊びに来てください!



あと、5分だけください👉

ありがとうございます!「本で遊ぶじかん」に遊びに来ませんか?
8
「愛とアイデアのあふれる世の中をつくる」をビジョンにかかげる、クリエイターだけの会社。 (ちなみに、社名のSUGOIとは、愛とアイデアがかけ合わさって生まれるときに、自然に出てくる感動の一言から) 2023年までにティール組織になることを目標に、メンバーを募集中。

こちらでもピックアップされています

本で遊ぶじかん
本で遊ぶじかん
  • 34本

SUGOIで実施している読書会、 「本で遊ぶじかん」についての記事です。

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。