
妄想という目的地にたどり着きたいなら、まず特急列車に乗るのがいいかもしれない
SUGOI学生インターンのめぐみです。
みなさん、妄想をしたことはありますか?
空を飛ぶ
お金持ちになる
スタイルが良くなる
「こんな風になったらいいな」という未来を想像する。頭の中で考えて、なんでもできてしまうのが妄想の世界でしょう。
私はいつでも妄想を広げるタイプです。どこでもドアがあったらいいな、身長が欲しいな(圧倒的に考えた頻度が高いのはコレ)など、今までにありとあらゆる妄想を繰り広げてきました。
しかし、妄想を実現する、つまりどのような順序を踏んだら妄想が現実になるのかまで考えることはあまりありません。
もしかしたら妄想すること自体を楽しんでいるから、実現することに頭がいかないのかもしれません。もしくはそもそも、自分の手で妄想を形にした経験がないから、実現は諦め半分なのでしょうか。
でも、特急電車に乗れば、妄想が現実になっている世界にたどり着く方法があるかもしれないと思う出来事がありました。
たぶん妄想にわくわくしていた
それは先日、SUGOIのD2Cブランドa yohakのインタビュー記事を書いたときの話。
現在a yohakでは、和紅茶を第一弾の商品としてリリースすべく準備を進めています。その準備の一つに、和紅茶の名前となる人のインタビューがあります。
社外の方へ行うインタビュー前に行ったのは、代表ようじさんへのインタビュー。そこは私にとってほぼ初のインタビュー機会でした。
インタビュー当日。インタビュー自体は正直そんなに緊張しなくて、なんとなく記事にできそうな素材を引き出せた気がしていました。あとは、聞いた素材をどう調理するか、つまり話の切り方と構成を考えれば記事は書けるだろう。その場で素直にインタビューを楽しめたからか、記事を書くときの困難はあまり想像できていませんでした。
そんな中、COOゆういちさんに「記事、書けそう?」と何度も聞かれ、その度に「書けます、たぶん」と答えていた私。
思い返すと、この”たぶん”は、頭の中の妄想を形にしたい、きっとできるというわくわくを楽しみたい気持ちがのっていた気がする。
でも、妄想の現実化に自らの足でたどり着くのは想像よりはるかに難しかったのです。
動かない指の悔しさと安心感
「よし、書くぞ」と思いキーボードに指を置いても、全くキーボードを打ちはじめることができない。
「こうしたらいいんじゃないか」「こんな風に書いてみたい」という妄想があるはずなのに、かするどころか、スタートラインの先にもいけない。
動かない指をどうしようもできなくなって、私はつい、こう呟きました。
「ゆういちさん、書けません」
「どうした?」
「記事で伝えたいことで迷ってる?書き方のフレームが分からない?それとも両方?」
ゆういちさんへの答えを探しながら、めちゃくちゃ悔しかったです。何がどう分からないかすら、言葉にできない悔しさ。
「たぶん両方なんですけど、とりあえずどう書けばいいか分かりません」
「できればゆういちさんにも、並行して同じ素材で記事を書いてもらいたいです」
”情けないな”
粘りたい気持ちはあるけれど、書き上げられる自信はない。
「こうやったら上手くいくはず」という妄想までの自己流の行き方は一旦置いておいて、”俗に言う”のやり方で記事を書けばいいのに。
なんとなく真っ直ぐ妄想を追いかけたい自分にモヤモヤしました。
その夜、「へこまないでよ?」の一言と、ゆういちさんが書いた記事が送られてきました。
記事を読んで、「よい悔しさ。感謝です」と返信した私。
その返信とともに、なんだか安心感に包み込まれる自分がいました。
特急電車はずるくない
誰かに頼る
既にあるものに乗っかる
他の人を真似する
私はこういう選択肢をなかなか選べません。
一番の理由は、自分で考えて、やってみたいから。失敗や上手くいかない道のりが、楽しい。でもこのやり方には弊害もあります。とにかく時間がかかるのです。
電車に例えるならば、各駅停車で景色を楽しむのに夢中になって、待ち合わせ時間に遅れるようなものです。もし嫌々に取り付けた約束なら、時間に遅れても悔しくないけど、美味しい料理が食べられる三ツ星レストランの予約なら、間違いなく時間に間に合わせるため特急電車に乗るでしょう。
妄想という目的地にたどり着くなら、いいなと思う文章を真似してみてもいいし、それでも上手くいかないなら近くの人に頼ってもいい。
そうやって特急電車に乗ることに慣れて、妄想の先の世界へいつか自分の足でたどり着けるようになりたいものです。
以上、今週の「ど素人インターンがみたクリエイティブカンパニー」でした!