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なぜバンクシーは匿名なのか? 僕らの学習帳 vol.128

バンクシーは活動を始めてから、ずっと匿名を貫きとおしています。インタビュー受ける時は、基本的にはメールで、対面の場合もフードをすっぽりかぶり顔を隠し、変声機を使っています。

バンクシーのように、グラフィティアーティストが自分の身元を隠すのはよくあることです。というのも、グラフィティというのは犯罪です。公共の壁や電車の車体や看板、道路などを、破壊する行為なのです。

そのため、グラフィティの多くが、夜中、人目のつかないところでおこなわれます。監視カメラの隙をうかがいながら描かれます。

そのため、バンクシーは、路上で描いた作品を自分がやったとは認めません。それは彼の言葉を使えば、「犯罪の供述書にサインするようなもの」だからです。

つまり、彼が匿名でいるのは、罪から逃れるため、警察や裁判所から訴えられるのを避けるためです。

しかし、最近ではおかしなことが起きています。2006年、バンクシーが描いたグラフィティが発見されたと報告がおきました。

その後に、一般的なグラフィティが向かう未来は、他のアーティストに汚されるか、清掃してキレイにされるかの2択です。しかし、バンクシーのグラフィティは一般的なものではありませんでした。

これは文化的価値があるものだと考えられ、残すか除去するかどうかの投票が行われ、93%の圧勝で「残す」と決定されたのです。

つまり、バンクシーのグラフィティは犯罪ではなく、保護してでも残すべきものとなってしまったのです。もう彼が、これは自分が描いたものだと名乗り出たしても、逮捕しようなんて思うものはいません。ただただ、感謝を伝えられるだけなのです。

それでも、彼は匿名を守り通しています。彼は匿名であることについて、次のような言葉も残しています。

「なぜみんなが自分のプライベートな生活の詳細を熱心に公表するのか理解できないよ。そうした人たちは、人目につかないことが大きな力を持っていることを忘れている。」

この言葉が示す通り、バンクシーにとって匿名とは、自分を守る盾であるとともに、自分のメッセージを伝えるための武器でもあるようです。

バンクシーは匿名というものが、人々の想像力をかき立て、好奇心を刺激し、より注目を浴びやすいということを知っているのです。


もちろん、彼の芸術的なセンスや作品の素晴らしさが前提にあった上でですが、そこに匿名という強力な武器が結びつくことによって、今のバンクシーが生まれたのかもしれません。


今回の僕らの学習帳は、「バンクシー 壁に隠れた男の正体」の第6章「匿名の幸せ」から、お話ししました。


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