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ティール組織を産んだ発達理論 僕らの学習帳 vol.072

2018年に発行されて以来、ベストセラーとなった「ティール組織」という一冊。この本は、新時代の組織として、ティールというものが紹介されています。

実は、このティール組織の理論的な下地となっているものが、今回とりあげている「インテグラル理論」です。

このティールとはなんなのかを、今回は説明したいと思います。

人間は年を重ねるにつれて、発達をします。だから、同じ経験をしたとしても、感じ方が違います。失恋に対して、全てを相手のせいにして怒りに任せる時もあれば、人それぞれ感じ方は違うと受け入れようとする時もあるように。

僕たちは、成長過程によって、つまり「意識構造」の発達によって、個人の思考・感情・行動が変化していきます。

どう変化していくのかを詳しく見ていきます。


0:衝動的段階、インフラレッド

生まれた瞬間の赤ん坊のように、徹底的に非力な状態で、衝動に従うしかない段階のことです。

1:呪術型段階、マジェンタ

自分の感覚だけで世界観を形成していきます。私が歩くと月がついてくることを信じている段階のことです。

2:利己的段階、レッド

自分の肉体的な能力を発揮することによって、生理的な衝動や欲求を充足させることが中心となります。価値判断は、「快」か「不快」かだけになります。

社会的には、弱肉強食です。自分の欲を満たすために、肉体的な力を駆使するものです。

3:神話的合理性段階、アンバー

この段階から、意識は個人から集団へと変化していきます。利己的段階は個人の快感だけを求めて、力をふるう状態ですが、神話的合理性段階は、集団のルールを守ることを重要視する状態です。

つまり、客観的に合理的かどうかは、ひとまず置いておいて、集団のなかで「神話」のように信じられているものに従っている状態です。

家族の中にあるマイルールや、夫婦間だけで共有されているジンクスや、学校のクラスの中だけの合言葉など、そういった「神話」たちで成立している集団の中に属する状態が、この段階です。

4:合理性段階、オレンジ

神話的合理性段階のなかで権威として考えられていた、師匠・先輩・伝統などに対して、科学的な合理性で挑み、乗り越える段階です。

ここでは「そう思うから」「そういうことになっているから」「それが常識だから」という考えをいちいち、本当にそうであるか検証する段階です。

つまり、1つの真実にたどり着くことこそを重要視する段階です。

5:相対主義型段階、グリーン

1つの真実を追い求めていた段階から、自分たちが特定の時代や社会の枠組みにとらわれた存在に気付いてしまう段階です。

そうすると、1つの真実というもの自体が存在しないことになってしまいます。

言い換えるなら、周りの人々の大多数が、虚構(フィクション)を現実と信じて生きていることに否応なく気付いてしまう段階です。そして、もちろん疎外感を生み出します。

人々が信じている「物語」に乗っかることができずに、ただただどちらも正しいし、正しくないと気づく段階です。

6:統合的段階、ティール

統合的段階になると、人々が信じている虚構(フィクション)や物語がなぜ対立してしまうのか、その対立の原因にアプローチしようとします。

対立しているどちらにも、理解できていない本質的な下忍があるのではないか、と考えます。ゲームにどう参加するのかと考えるのでなく、ゲームを拒否するのでもなく、このゲームを生み出した構造自体を変えようと働きかける段階です。


このように人は、成長するに従って、意識段階を変化させていきます。ただ、誰もが自然に6まで進むわけではありません。3で止まる人もいれば、6まで進む人もいます。

そして、この発達段階に優劣があるわけでもなく、段階を進んだ方が言い訳でもありません。

「発達は必ずしも幸福を保証しない」とも言われています。知らなくてもいい真実に気づいたり、見なくてもいい争いに気付くようになったり、誰とも共有できない苦悩を抱え込んだり。

発達とは「する」ものではなく、やむにやまれず起きてしまうものです。



今回の僕らの学習帳は、「入門 インテグラル理論」の第2章「レベル/段階」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。

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「愛とアイデアのあふれる世の中をつくる」をビジョンにかかげる、クリエイターだけの会社。 (ちなみに、社名のSUGOIとは、愛とアイデアがかけ合わさって生まれるときに、自然に出てくる感動の一言から) 2023年までにティール組織になることを目標に、メンバーを募集中。

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