日本語には、褒め言葉が欠けている 僕らの学習帳 vol.145
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日本語には、褒め言葉が欠けている 僕らの学習帳 vol.145

日本語には、褒め言葉がありません。0と言ってもいいくらいありません。

そんなはずはない。えらい、素晴らしい、よくがんばりました、よくできました、いい感じ、など褒め言葉はたくさんあるじゃないか、と思われるかもしれません。

たしかに、これらも褒め言葉ではありますが、どの言葉も対等ではない関係性で使われるものばかりです。

目上の人間から目下の人間へとその頑張りを褒め称えるものか、その逆に下から上へと敬意を示すようなもののどちらかです。つまり、日本語の褒め言葉には、上下関係の意味合いが潜んでいます。

この上下関係の意味合いを持っていない褒め言葉を探してみると、これが意外にも見つけられません。

それほど、日本語には褒め言葉がありません。そう、対等な関係で使える褒め言葉が。


その証拠に、スポーツをしているときに、チームメイト(対等な関係)で褒め合う場合は、「ナイス・ピッチ」「ナイスパス」「ナイスシュート」など、英語表現を使うことが多くなります。

褒める言葉以外にも、「ドンマイ」「グッド」「クール」など、たくさんの英語が日常生活に入ってきています。これは、もしかしたら、対等な関係の言葉が不足しているところを補おうと、無意識(?)に英語を積極的に取り入れてきたのかもしれません。

この日本語のある意味で危機的な状況、つまり対等な褒め言葉の不足分を一手に引き受けているのが、「かわいい」という言葉です。

「かわいい」という言葉は、年上に対しても、年下に対しても、人に対しても、ものに対しても、状況に対しても使えます。かなり万能です。

赤ちゃんがかわいい。おばあちゃんかわいい。レーズンパンがかわいい。鉛筆がかわいい。先生の動きがかわいい。新しいパソコンがかわいい。なんかここかわいい。かわいい。

どうでしょう?ご覧の通り、万能です。

このように、若い人ほどかわいいを連呼し、かわいいに頼ることが多いように感じますが、これを、語彙力の低下だとか、言語能力の衰退だとかと考えてはいけません。

これは、何よりも日本語の弱点を敏感に察知しているからこその、言語表現と言えます。つまり、より対等で、フェアな関係性を求めるようになった世代が「かわいい」という言葉を使うようになった。

いや、かわいいという言葉しか使えなくなってしまった状況です。


このように、私たちの使っている日本語というものは、実は致命的な弱点がありました。対等な関係で使える言葉が少ないという致命的な弱点が。

日本語のこの弱点を見直しながら、より対等な関係性を築いていくためにも、「かわいい」を巧みに使う能力が、これからは必要となるのかもしれません。


今回の僕らの学習帳は、6月の本で遊ぶじかん2で扱った「わかりあえないことから」から、お話ししました。動画では、このテーマについて、SUGOIのメンバー4人で話をしています。さらに考えるきっかけに、動画をぜひご覧ください。


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