センスがなくてもクリエイターでいいんですか?
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センスがなくてもクリエイターでいいんですか?

「センスがいい」という言葉を耳にすることはありますか?

写真の撮り方やプレゼントの選び方、そして勉強の仕方など日常の様々な場面で、自分が選んだことが他者から「センスがいいね」と言われたり、逆に自分が何かを見て「これはセンスがいいな」と思う。

私は圧倒的に、他の人を見て「ああ!センスいい!」と思うタイプです。

SUGOIで仕事をしている時も「こっちの流れの方が良くない?」と言われて、そこを直したらすっきり映像がまとまった、というような経験が良くあります。

言い方を変えれば、自分はセンスがない人間だとも思っています。

例えば、お世話になった人へのちょっとした手土産も、直感でパッといい感じに選べないので、デパ地下のお土産物売り場を5周くらい回って、時にはデパートをハシゴします。

つまり、自分の中にある引き出しから、パッと「これがいい」を選べない。
だから、お土産売り場を5周もするハメになる。

センスがあれば「インスタで見かけたあのお店のこの商品がいい!」というように、お店選びから目的に一直線かもしれません。

もしかしたら、センスを磨くという言葉があるくらいだから、今は自分にはないと思っているこの感覚も変化していく可能性もあるでしょう。

ただ、何かを作るときに上手くデザインができなかったり、思うように映像の編集ができなかったりすると、センスのなさの端くれが少し心に刺さることもあります。

しかし最近、センスがなくてもクリエイターであっていいかもしれないと思う出来事がありました。

サムネイルはセンスじゃない、想像だ

「ゆういち(SUGOIのCOO)はどうして掴まれているの?」

SUGOIのYouTubeのサムネイルについて、代表のようじさんと話した時のことです。ようじさんのこの言葉は、私が今までに考えたことがない視点でした。

実はここ1ヶ月で作っているサムネイルは今までと少し違い、ようじさんが合成した写真に私が文字を入れる流れで進めています。

これまでは、シンプルな写真を文字で賑やかにすることが多かったのですが、今回のサムネイルは既にしっかり絵になっている写真に文字を入れるという作業。

今までとは違う写真にどう文字を入れようか、私は正直悩んでいました。

もっとセンスが良ければ、パッと良い感じのデザインが浮かぶのかなぁ」

その浮かない様子を見かねて、ようじさんが電話をくれました。

スクリーンショット 2021-06-09 14.56.08

ちなみに、ようじさんはいつもこんな風に電話の時間を取ってくれます。
ようじさんは、というか、SUGOIの中ではこうして個別に電話でやり取りをすることが多いかもしれません。
(直接話せるって、ホントありがたい!!)

「起承転結の考え方で、どんな文字の入れ方がいいか考えてみたらどうかな。サムネイルの一瞬の前後にどんな出来事があったか。それを想像してみたらどうだろう?」

スクリーンショット 2021-06-09 15.36.33

サムネイルに使うのはこの写真。

10分後にまた繋ぐことにして、私はその10分間でアイデアのリサーチをすることにしました。リサーチで考えたのは「なぜ、ゆういちさんは胸ぐらを掴まれているのか?」ということ。

文章の構成でも使われる「起承転結」の中で、このサムネイルの場面が転回部分だとしたら、何かが起きてゆういちさんは胸ぐらを掴まれることになったということ。

だから、その「起承」の部分を想像させるアイデアを探すのが、リサーチの目的でした。

「これ、使えそう」
「こういう転回、ありだな」

と考えて集めたアイデアは10個ほど。

スクリーンショット 2021-06-09 15.58.48

「この右下の、予告状みたいなデザインがいいなって。つまり、ゆういちさんが書いた手紙で相手が怒っちゃって、胸ぐらを掴まれてる場面です」

探したアイデアをもとに起承転結のイメージを話す私へ、ようじさんはこう言ってくれました。

「いいね、面白いね。サムネイルを作るって、そういうことだと思うよ。

デザインがかっこいいとか上手いだけじゃなくて、サムネイルに映し出されている一瞬にどんなストーリーがあるかを、どれだけ考えられるかっていうこと。デザインの知識や元々のセンスの話じゃないんだよね」


センスがなくても想像はできるから

『なるほどデザイン』という本に、こんな一節があります。

良いデザインをするために、まずはその「目的」について深く考えるようにしましょう。誰に何をどんな風に伝えたいのか。編集意図、世界観、コンセプト、切り口、メッセージ。言葉はいろいろありますが、大切なのは、デザインの目的について理解し、それにふさわしい姿カタチはなにか?を追求することにあります。
『なるほどデザイン』筒井美希・著P9より引用)

つまり、デザインは世界観やメッセージなどの目的があってこそ、良いデザインかどうかが決まる。

言い方を変えれば、目的を言い表せるデザインならば、それはデザインとして良いものであるということでしょう。

これをようじさんと話して作ったサムネイルに置き換えるならば、「ゆういちさんが胸ぐらを掴まれている理由が想起できるように」という目的が見えてくる。

その目的の中で、文字を見えやすくしたり、分かりやすい言葉にしたり、デザインのスキルは必要ですが、そこで大事なのはセンス以上にサムネイルを見る人を想像することです。

静止画の奥にある物語をイメージし、それを見る人に伝わるように作る。それが、クリエイターの仕事であり、そこに必ずしもセンスはいらない。

センスがなくたって、クリエイターであっていいのです。

だから、今までよりもっと、クリエイターというあり方に明るく向き合ってみようと思います。

以上、今週の「ど素人インターンがみたクリエイティブカンパニー」でした!


■クリエイターはクリエイティブの才能で生きている訳ではないというお話は、こちらでも解説しています↓

■ちなみに、文中のサムネイルは最終的にこのような形になっています!
倍速バージョンも、ようじさんと話しながら写真に躍動感をつけました。

(倍速の動画が巷で流行っているとの噂を聞きつけて、通常スピードとどちらが人気になるか実験中です!皆さんはどちらがお好みですか?)

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