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ノーベル化学賞の研究に、みんなで挑んだら、気持ちいいモヤモヤをシェアできるクリエイティブな読書会になった【9月の本で遊ぶじかん】

ノーベル化学賞にゲノム編集が選ばれましたね。このゲノム編集が、9月の読書会のテーマでした。完全に偶然ですが、知らないことに挑戦し続けたら、こんな面白いところまで来てしまったということかもしれません。
この記事の後半に、ゲノム編集について簡単にまとめていますので、気になる方はそちらをご覧ください。
最近、モヤモヤを感じていますか?

試験の結果が不安でモヤモヤする。恋人のことが心配でモヤモヤする。上司に言われたことにモヤモヤする。

このモヤモヤという感情はできれば、味わいたくないものです。だから、このモヤモヤが気持ちいいと言っても、信じてもらえないかもしれません。しかし、実際に今回の読書会で味わったのは、モヤモヤの気持ちよさでした。

(人それぞれ発表のスタイルが違って楽しい)

今回の読書会に参加してくれたかたがこんなことを言ってくれました。
「この答えのでない感じがモヤモヤするけど、きもちいいですね。」

言葉を交わしても交わしても、正解がでないし、出るあてもない。それでも、もっとしゃべりたい、もっと意見を交わしたい!そんなモヤモヤと熱量が同居する不思議なじかんでした。

その不思議なじかんを共有できた一冊は、「ゲノム編集の衝撃」でした。

何にモヤモヤしたのかを理解してもらうために、まずはゲノム編集についてざっくりとお伝えします。

ゲノム編集という科学技術は、まだ実用化はされていないけれど、臨床実験などでは成果が出ている段階にあります。

そして、これが実用化まで進んでいくと、私たちの生活を大きく変化させる可能性があります。人間が神の領域に踏み込むとも言われています。

(発表を聞きながら、カメラ目線のファシリテーター)

具体的に何ができるようになるのか?

生物の遺伝子を編集することで人間にとって価値の高い生き物をつくったり、現在難病と言われている病気の治療をおこなったりすることができます。

たとえば、肉付きのいいマダイ、ゲップをあまりしないウシ、熱病に強いブタ、角のない乳牛など。病気の治療で言えば、HIVを実際に治療した例も存在しています。

このように、人間にとっていいことしかないように見えるゲノム編集技術に対して、モヤモヤすることなんてなさそうです。

しかし、ゲノムというものは人間にもあります。そして、人間のゲノムも編集が可能なレベルにまで来ています。

つまり、受精卵のゲノムを編集すれば、人間をデザインすることが可能となります。デザイナーベイビーというものです。

(真剣にまとめを作る参加者のみなさん)

ここに今回のモヤモヤがありました。

つまり、難病の治療や先天的な問題などを回復する手段としてゲノム編集が取り上げられるのは時間の問題です。私たちはそれを受け入れるのか?

当日の議論ではゲノム編集に賛成するか反対するか、というテーマで話し合いました。その場では多くの人が、難病の治療や不幸な命を減らすことができると考えて、賛成に手をあげていました。

かといって、両手を上げて賛成という人もいませんでした。「賛成とは言いつつも不安は残る」「ゲノム編集された動物は不自然だ」「どこまでやっていいのかわからない」「ゲノム編集以外の選択肢はないのだろうか?」

そして、結論は出ませんでした。というか、結論なんて出るはずのない問題です。大切なことは、思考停止せずに考え続けることなのでしょう。

(モヤモヤを楽しみながら、真剣に考えるみなさん)

今回の本で遊ぶじかんも、最後まで結論のでない楽しい時間でした。モヤモヤを楽しみながらシェアできる貴重な時間は、来月も新しい問題を考えます。ぜひ遊びに来てください!

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