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3Dプリンターで臓器をつくる未来 僕らの学習帳 vol.031

この本の最後の話であるこの章では、人間の外の世界にある材料ではなく、人間の内側に入る材料について話をしたいと思います。

僕らの体はたくさんの細胞と臓器でできています。(もちろんそのほかにも骨や神経や筋肉など色々なもので)そして基本的にこれらの臓器は、替えが効かないものだと考えられています。

皮膚や骨や筋肉など、再生するものもありますが、たとえば、肝臓や腎臓、そのほかの臓器に問題が発生したときには、それを交換するすべは現状ほとんどありません。臓器ドナーに頼る以外は。

ただし、臓器ドナーも簡単ではありません。何と言っても他人の臓器なので、自分の体は拒絶反応を示します。体が異物だと反応してしまうのです。そのため、この拒絶反応を抑えるための薬を飲み続ける必要があります。


こんな状況を改善するかもしれない材料が誕生しつつある。それが、細胞の足場材と言われるものです。

気管にがん細胞が見つかり切除するしかなくなった患者に対して、CTスキャンを用いて、患者の気管の3Dデータを取得します。そしてそのデータを3Dプリンターに読み込ませて、細胞の足場材を材料に、患者の気管を再現します。

そうすると、患者の気管と全く同じ形大きさの気管が誕生します。違うのは材料だけ。ただし、この足場材と言われる材料は、患者の幹細胞がすみつけるように調整されたものなのです。

そこで、この足場材でできた気管に患者の幹細胞を移植し、バイオリアクターと言われる人体の中を再現した装置に入れることで、幹細胞は様々な細胞へと変化しながら、気管を作り上げていったのです。

そして、この患者自身の細胞から作られた気管の移植手術は、実際に行われました。今から8年以上も前の話です。


この技術自体、まだまだ完全に安全と言える精度ではなく、少し調べてみただけでも反対する人も、疑問視されている部分も多くあるようなのですが、それでも、臓器を人間が作る可能性があるのです。

それが安全で実験性の低いものになる可能性もあるのかもしれません。


今回の僕らの学習帳は、「人類を変えた素晴らしき10の材料」の第10章「98歳でサッカーを楽しむ『インプラント』の私」から、お話しました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。


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