IQ70から84の「普通」の子どもたち 僕らの学習帳 vol.163
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IQ70から84の「普通」の子どもたち 僕らの学習帳 vol.163

あなたは「普通」ですか?

そう聞かれたとしたら、あなたはなんと答えるでしょうか。「はい、ごく普通です」と即答する人ってなかなかいないような気もします。

それは逆に言えば、人はそれぞれ変わっているところがあって、「普通の人」なんていうものは幻想なのかもしれません。


では、知能の場合はどうでしょうか。これは色々と考え方があるようなのですが、一般的にIQが70以下だと知的障害だと判定されるようです。この知的障害に判定された場合は、療育手帳を交付されて、優遇制度を受けることができるようになるようです。

つまり、IQが70以下の人たちは、公的にも補助が必要であると判断されるということです。

ただし、この基準が定まったのは、1970年代のことで、それより前にはIQが85未満で知的障害と判定されていたことがありました。

この数値が上下した経緯の一つに、あまりに多くの人が知的手お題に認定されてしまい、支援現場の実態に合わないということもあったようです。そのような実態を反映させた結果、今では、70以下として落ち着いたようです。


とは言っても、IQ70-84の間の人たちが、昔より安定した生活をできる時代になったわけでもなく、知的に困難さを抱えている事実は変わりません。

そのため、このIQ70-84の人たちは、「境界知能」と呼ばれているようです。

つまり、「普通」と「知的障害」のボーダーライン上にいる人たちだと。もちろん、それがちゃんと判定されていればいいのですが、まあ大丈夫だろうと知能検査を受けないままだと、「普通」の人の中に入れられてしまいます。十分な支援を受けることないまま。

ちなみに、この境界知能に該当する子どもたちは、100人中どれくらいの割合だと思いますか?

知能分布から算定したところ、およそ14%程度だそうです。つまり、30人クラスだと、4-5人は境界知能に該当することになります。そうです、かなり多いです。

病院で知能検査を受けたところで、知的障害には含まれないため、知的には問題ないと診断されてしまいます。そうすると、本人の努力次第だと思ってしまったり、ご両親や先生の問題になってしまうかもしれません。ただ、世の中の基準がズレているだけなのにも関わらず。

「普通」の知能を持っている子どもたちの中にも、このように生きづらさや苦しみを抱いている子どもたちがいるようです。それもかなりの量が。

だからこそ、子どもと接するときに、このことを知っていることが大事になるでしょう。

もしかしたら、境界知能なのかもしれない、そういう特性を持っているのかもしれない。そう考えながら子どもたちに接することができたら、子どもたちの生きづらさをほんの少しだけ軽くできるかもしれません。



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