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ゼリーは液体?それとも個体? 僕らの学習帳 vol.026

エアロゲルって素材を知らない人は、ぜひ一度検索をしてみてください。画像検索をすると、それが見たこともないものだとわかってもらえると思います。

この不可思議な物体は、サミュエル・キストラーという化学者によって作られたものです。そして、その生み出すきっかけとなっていたものは、ゼリー。

ぶどう味とか、りんご味とか、いろんな味のあるゼリーです。

あのゼリーという物体は、液体ではないことはわかるのだけれど、個体とも言い切れない柔らかさがあります。

そこで、キストラーは、こう考えたのです。固体という刑務所に囚われた液体だと。

そして、その刑務所は、とてつもなく細かい網目構造になっていて、ゼラチンでできている。そして、そのゼラチンの隙間に液体が捉えられていると。

そう考えたキストラーは、実験を重ねることで、このゼラチンの網目構造を傷つけることなく、液体を入れ替えることができることを証明し、さらには、液体がゼラチンの隙間にある間に気体と置き換えることすら可能だと証明したのです。

そして、このゼリーの固体だけを残した物体、それがエアロゲルなのです。

このエアロゲル、とくに内部骨格が二酸化ケイ素という鉱物でできたシリカエアロゲルは、世界で最も軽い固体として注目を浴びました。

ゼリーのように、大量の網目構造を持つこのエアロゲルは、穴だらけで、99.8パーセントが空気でできている。

この小さな穴がたくさんあるおかげで、エアロゲルには興味深い性質が備わっています。それが、断熱性です。

同じように画像検索をしてもらえると見られると思うのですが、エアロゲルの片方にバーナー、もう片方に花を置いても、花は全く影響を受けないのです。

それは、北海道などでは二重ガラスが当たり前になっているように、空気の層を作ることで断熱性は高まります。すると、エアロゲルは片側から片側にたどり着くまでに、数え切れないほどの空気の層があるようなものなのです。

その結果、世界最高の断熱材が誕生したのです。

ただ、残念ながらこの素材が僕らの生活に、例えば服に、窓ガラスに、使われることは当分なさそうです。それは、シンプルに制作費がとてつもなく高額になってしまうからです。

この先、技術の進歩とともに、エアロゲルの生産コストが下がれば、日常生活に使われることもあるかもしれませんが、まだそれはもう少し先の未来になりそうです。



今回の僕らの学習帳は、「人類を変えた素晴らしき10の材料」の第5章「空のかけらを生む『フォーム(泡)』」から、お送りしました。

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