反省しないなんて、どういうつもり? 僕らの学習帳 vol.156
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反省しないなんて、どういうつもり? 僕らの学習帳 vol.156

反省。これほど人の気を重くさせる2文字もなかなかありません。

反省しておきなさいと親に厳しく叱られたことや、日々の態度が悪いために反省文を書かされたことや、反省会で自分の至らないところを思い知らされたことが、思い出されるからでしょうか。

どうしても、反省という言葉にポジティブな印象を持つことができません。

それに引き換え、東南アジアのボルネオ島に居住している「プナン」という民族は気楽なものです。なんといっても、反省をしないのですから。いや、もっと言えば、反省を意味する言葉すらありません。

実際のプナンの生活を見てみると、誰かが悪いことをしても、その悪さを非難することも、反省を強いることもありません。ただただ、次回から気をつけようというだけで終わってしまいます。

このように、とにかくプナンの人たちは反省をしない。その様子は、反省が苦手な私たちにとって、心地よいものでしょうか。

それが意外とそうでもありません。どちらかというと、居心地が悪いというか、モヤモヤと不安を覚えてしまいそうです。

たとえば、こんなときあなたはどう感じますか? 友人に貸していた携帯電話が、故障して戻ってきた。パートナーがいつも勝手にお酒を買って飲んでいる。同僚が上司に嘘の報告をしていた。みんなで決めたルールを守っていない人がいる。

こういう状態に対して、私たちは、その悪いことを行った人に対して、それが悪いことであると意識してほしいです。貸したものを壊したこと、嘘の報告をしたこと、ルールを破ったこと。そういった悪い行為が、悪いと認識してほしいものです。

そして、さらに言えば、そのような悪い行為が「未来」に繰り返されないように、反省をしてほしいと思うはずです。

そう考えると、私たちの反省がどこに向いているのか見えてきます。それは「未来」です。だからこそ、現在の(反省をするという)辛さを受け入れながら、未来への投資とするわけです。

それに対して、プナンの人たちはどうでしょう。彼らは狩猟採集民族であり、時間感覚としては現在が中心となります。つまり、反省をしたところで、良くなる「未来」というものがありません。「未来」自体がありませんから。

プナンという反省をしない人たちは、現在に集中して生きていくことで、反省という気の重くなる行為から解放されています。それに対して、私たちはより良い未来に向けて、辛い反省という行為を引き受けています。

未来のために反省をするか、現在だけに集中して生きるのか、あなたなら、どちらの生き方を好みますか?


今回の僕らの学習帳は、9月の本で遊ぶじかん2で扱った「ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと」からお話ししました。

こちらの本は、SUGOIで毎月開催している読書会「本で遊ぶじかん2」で扱ったものです。

誰もが参加できて、読書だけじゃなく、楽しい議論もできる読書会です。興味のある人は、ぜひこちらのnoteのマガジンをご覧ください。


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