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僕らと人工知能に関する12種類のシナリオ 僕らの学習帳 vol.046

ここからは、超知能が誕生した1万年先までの未来について話をしていきます。まるでSFのような話になってしまいますが、それでも、理論物理学者が真剣に検討したシナリオです。

ここでは、簡単にですが、全部で12のシナリオを紹介していきます。そして、このシナリオのどれが起こるのかは、もちろんわかっていません。

人類が繁栄するものもあれば、滅亡するものも、人工知能が誕生するものもあれば、誕生しないものもあります。

この中のどれが一番好ましいのかを考えてみて欲しいのです。


自由論者のユートピア
これがもっとも人間にとっても、超知能にとっても幸せな世界の形かもしれません。その世界では、人間とサイボーグ、アップロードした心と超知能が、平和的に共存しています。

これを実現するための課題は、なぜ人間よりも圧倒的に賢い超知能が、人間の生活するためのスペースを置いておいてくれるのか。

善意の独裁者
超知能によって、社会に厳格な規則が施行されている。それによって世の中が完全な平和になる世界。あらゆる娯楽も幸せも、超知能によって与えられる世界。

これを実現するための課題は、人間がそのような世界に耐えられるのか。望むものがなんでも手に入り続けた時に、人はそれをどう感じるのか。


平等主義者のユートピア
超知能は存在せず、人間とサイボーグなどが、平和的に共存している世界。テクノロジーが発展したおかげであらゆるものが、フリーとなり、共有財産となり、全ての人間に平等にいきわたるようになっています。

これを実現するための課題は、なぜこの高度な文明社会に、超知能が存在しないのか。つまり、この絶妙のバランスも超知能の出現によって壊れてしまうかもしれないのです。

門番
平等主義者のユートピアの世界の延長上の世界で、超知能は出現するのだが、その超知能の目的は、人類への必要最小限の介入と、その他の超知能を生み出さないような「門番」としての役割のみを与えるということです。

これを実現するための課題は、超知能をその目的に制限してしまっていいのか、人類に迫っている災難などへの対処などにも使用しないでいいのかというところです。


保護者としての神
超知能が、人類の幸福を高めようと保護者として存在する世界です。全ての人間の行動を細かく監視し、気づかれないほどの奇跡を起こし、より良い世界を実現するというものです。

これを実現するための課題は、超知能が自分の存在を隠すかもしれないという点です。自分の存在があからさまになりすぎないように、防げる災厄も起こしてしまうかもしれません。もし、超知能の存在に気づかれてしまったら、あらゆる日常生活上の判断を、人間は全て疑うようになってしまうからです。

奴隷としての神
もっとも単純な方法で、超知能を人間が奴隷として扱う。つまり、人間が幸せになるために、その超知能を酷使するという世界です。

これを実現するための課題は、超知能を扱っている人間が、その他の人間にとって良い存在であり続ける必要があるということです。何千年も安定した統治体制を考え出すことに、人類は現時点で成功していません。そのため、独裁者や腐敗政治によって、奴隷が悪用されるかもしれません。


征服者
超知能が誕生して、人類を征服し滅亡させるものです。

なぜAIは人を殺すのか?その理由はわからないけれども、それは人類が絶滅させてきた動物たちにとっても同じかもしれません。


後継者
超知能が誕生して、人類の後継者として、人類の後に繁栄して行ってくれるものです。

この後継者のシナリオはひびき的には良いような気もしますが、人類の最後の世代が、超知能に殺されるか、もしくは、超知能に大切に扱われるかの違いだけで、その次の世代からは、超知能だけの世界となってしまいます。



動物園の飼育係
AIが人間を何人か生かし続けて、動物園のように育て続けるという世界です。

パンダを人類が大切に生かしているように、将来の超知能も人間をある程度幸福な状態で飼育してくれるかもしれません。


1984
完全監視社会を生み出して、超知能の誕生を社会的に防ぎ、それ以上進歩しないようにしてしまう世界。

問題点は、監視社会であるというところと、超知能による恩恵を一切放棄する必要があるというところです。


先祖返り
もっと、ラディカルな方法は、テクノロジーの進歩を逆再生してしまう世界です。あえてテクノロジーを放棄して前時代的な生活に戻ってしまおうという考え方です。

自滅
最後にどのシナリオよりも起きて欲しくないものが、これかもしれません。超知能の誕生どうこうではなく、核戦争などによって、人類が滅亡してしまう世界。


以上、12種類の様々なシナリオを駆け足で紹介しました。
本の中ではそれぞれの利点や問題点がより詳細に描かれているので、気になった人はぜひ読んでみてください。

ここに描かれているシナリオは、どれも可能性があり、どれに行くか全くわからないものです。

だからこそ、僕らは今のうちにどのシナリオを好むのか考えておくべきなのです。未来を選ぶために。



今回の僕らの学習帳は、「LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ」の第5章「余波 1万年先まで」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。

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