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ヨーロッパがどうしても盗みたかった磁器 僕らの学習帳 vol.030

西洋ではガラスの文化が発展して、その一方で東洋では磁器の文化が発展していったことを書きました。ここでは、その磁器についてお話ししていきます。

ちなみに、どれくらい磁器が東洋のものと認識されているかというと、「China」という英単語に、磁器という意味があり、イギリスで作れるようになった時の磁器を「Bone China」と呼ぶほどに、磁器と中国とは関連の強いものだと考えられていました。


そもそも、白くて滑らかな磁器が最初に作られたのが、中国でした。それまでの陶磁器は、泥を高温で熱して硬くしたものでしたが、中に含まれる水分などの影響で、小さい穴がボコボコ空いていて、とても壊れやすいものでした。

それを誤魔化すために、釉薬などを使って表面をコーティングして強度をあげてはいたのですが、それでも、陶磁器内部の穴からくる弱さは解決できないままでした。

これを解決したのが、中国の磁器だったのです。川に流れてくる様々な鉱物を混ぜて粘土を作っていたときに、偶然使ったカオリンという鉱物。これを混ぜて焼成した器が、真っ白でとても丈夫なものになったのです。

この偶然の発見によって、中国の陶磁器文化は花開いたのでした。

強くて、美しくて、軽くて繊細で、そして滑らか。その魅力は単なる器としてだけでなく、美や権力の象徴としても重宝されるようになりました。

さらには、中国茶とセットになって、中国の主要な輸出品としても活躍するようになりました。

この中国の磁器の人気は大変なものだったために、大勢のヨーロッパ人がその製法を盗み出そうとしたのですが、中国にとっても主要な産業の1つであったために、産業スパイに対する警戒はかなり厳しく、ヨーロッパが磁器の製法にたどり着いたのは、中国に遅れること1000年以上も後のことでした。

ヨーロッパに先んじること1000年。この1000年の間に、中国は磁器という文化をしっかりと築き上げていったのでした。




今回の僕らの学習帳は、「人類を変えた素晴らしき10の材料」の第9章「技術と芸術が融合した『磁器』」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。

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