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コントロールを失ってみよう 僕らの学習帳 vol.065

日々の生活の中で、心から嬉しいものではない行動のひとつに、税金を納めることがあります。

それは納税が義務であり、正しい行いであり、心から同意しているとしても、自分の稼いだお金の20%や30%を喜んで政府に差し出す人はあまりいないでしょう。

そのため、アメリカの年間脱税額は、4000億ドル以上にもなり、不払い率もかなり高いらしいです。


どうやれば人々にもっと喜んで税金を支払ってもらえるだろう、そう考えたときに、ポイントとなるのは、なぜ納税を苦痛に感じるのか、です。

それを調べるためにある実験を行いました。より税金を積極的に支払ってもらうための実験です。

大学の研究室に学生たちを招待し、インテリアの写真を評価してもらいました。実験に参加する報酬は、10ドル。ただし、退出前に「研究税」として3ドル支払うように要求されたのです。

この実験の参加者の半数は、封筒に何も入れないか、もしくは、要求より少ない金額を入れて退出しました。

つまり、「脱税」が行われたのです。
(封筒の提出方法は、研究者への手渡しです。)

この実験には、もう1つのグループが用意されていました。それは、3ドルの税金を支払うときに、自分の税金の使い道を提案しても良いと伝えられたグループでした。

たったそれだけのことで、順守率は、50%から70%にまで上昇しました。

この実験は学生だけではなく、より大人数のアメリカ人に対してもオンライン調査が行われたが、結果は同じものだったそうです。

人が苦痛を感じるのは、コントロールを奪われている・主体性を感じられない環境であるということです。だから、他人の行動を変えようと思ったときにするべきは、他人にコントロール感を与えることです。


しかし、多くの人が他人にコントロールを与えるのを恐れる。人々に税金の使い道を選ばせたらロクな使い方をしない、部下に自由を与えたらサボるだけだ。こんなふうに考える人はたくさんいます。

これは、実際にそのような結果が起きるかどうかよりも、コントロールを手放すことを恐れているからかもしれません。

つまり、自分がコントロールをしたいという欲求に心を奪われているのです。

しかし、本当に他人に行動を起こしてもらいたいと願うなら、コントロールを手放す必要があります。コントロールを与えることによって、相手の意欲と幸福感は増えるからです。


今回の僕らの学習帳は、「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」の4章の「権限を与えて人を動かす(主体性)」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひご覧ください。

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