殺人を犯した少年の自己分析とは? 僕らの学習帳 vol.161
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殺人を犯した少年の自己分析とは? 僕らの学習帳 vol.161

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「僕はやさしい人間です」
殺人を犯した少年はそう話しました。

これは、ホラー映画の一節でもなく、衝撃的なドキュメンタリーのワンシーンでもありません。ましてやワイドショーで取り上げられるような少年犯罪で捕まった少年の歪んだ心を描いたものでもありません。

「自分はどんな人間だと思うか?」という質問に対して、少年院に収容されている少年たちが答えた言葉です。それもおよそ8割の少年たちが、このように答えるというのです。


更生のスタートとして大切なこと。それは自分を正しく認識することです。罪を犯したことを認識できているか、その犯罪を償う必要があることを認識しているのか、つまり、なぜ少年院に入っているのか。

このようなことを正しく認識していないと、更生に踏み出すこともできません。

実際に、「自分はハメられただけだから、悪くない」と考えている少年は少なくないようです。このように考えてしまっていると、反省を促したところでうまくいくはずがありません。自分は悪くないのですから。

そのため、少年院に入ってきた少年たちにまずは「自分はどんな人間か?」と質問することが大切だというのです。

そして、この質問に対して、「自分はやさしい人間だ」と8割の少年たちが答えたというのです。その割合は、犯罪の重大さには影響しませんでした。この8割の中には、殺人、傷害、放課、連続強姦など、重大な犯罪も含まれます。

では、なぜ彼らが自分を優しいと考えているのか。人を殺してしまっているのに。認知能力や自己認識というものが歪んでしまっているからです。自分のみたいようにしか物を見れないとも言えるかもしれません。

このような状況の少年たちに、反省しなさいと強制したところでうまくいくはずがありません。優しい少年には、反省すべきことなどないからです。そのため、まずはこの認識の歪みをただしていく必要があります。

たとえば、「きみは、このような罪を犯して、これだけの人が亡くなってしまったけど、それでも優しいと思う?」と声をかけてみます。つまり、自分がやったことを思い出させる、認識させるということです。

こうやって聞いてみると、多くの少年が、「あー優しくないですね」と返事をします。ここまで言葉にして、目の前に提示してやっと気づくことができる。そんな状態です。

つまり、非行少年たちは、自分のことをうまく把握できておらず、過去の過ちなどを認識することがうまくできません。それは言い換えるならば、反省する、更生する準備が整っていないということです。

罪を償う、過ちを正す、生き方を変更する。こういったことができるためには、自分が何をしたのかを正しく把握している必要があります。しかし、非行少年たちの多くはそれすらできてないことがあります。

だからこそ必要なことは、自分がどういう人間かを理解すること。そして周りの大人は、子どもたちがどういう人間かを理解することの手助けをしてあげてください。それが、とても大切な一歩となります。


こちらの本は、SUGOIで毎月開催している読書会「本で遊ぶじかん2」で扱ったものです。

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