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話し合っても、理解できない 僕らの学習帳 vol.080

話し合えば分かり合える、対立や断絶を目の前にしたときによく言われる言葉ですが、インテグラル理論ではそれを否定します。

つまり、いくら話し合っても理解し合えない、真の意味でわかり合うことはできない。ということです。

人は誰しもが自分の意識構造を通してしか世界をみることはできません。とくに自分より高次元の意識構造を正しく理解することはできません。

自分の快不快を基準としている人に、科学的な合理性による判断基準を与えようとしても、そんな窮屈なことやってられないと反発するでしょう。なぜなら、持っている意識構造が違うために、誤解や歪曲が発生するからです。

そういう意味で、共同体や組織や社会というものは、お互いにわかり合うことのできない人間が共存している場所ということです。

しかし、だから共同体の維持や組織運営をあきらめるのではありません。この「認知的な断絶」を受け入れた上で、そこから共存の可能性を探るために、インテグラル理論の実践が必要になってくるのです。


具体的には、インテグラル・リーダーシップと言われる3つの能力が要求されます。

1:組織の重層性を把握する

組織の中には、多様な行動論理・意識構造を持った人々が存在しています。この多様な行動論理がからみあったものが組織であるとも言えます。

そのため、まず必要なことは、この組織の重層性を把握することです。そして、それぞれの行動論理の生み出している価値を把握します。

2:機動力を鍛錬する

それぞれの行動論理を把握した後は、実際に訪問して、そこにある現実に直接触れることです。実際に取り組むことによって、現実を目の当たりにすることができます。

自分と異なる行動論理や意識構造に出会い、心を開き、受け止めることが必要となります。

3:それぞれがもつ叡智を紡ぐ

それぞれの行動論理の現実に出会うことができたら、あとはそれぞれの行動論理が健全なものとなるように、条件を整えることが必要です。


ここで重要なことは、共同体を恣意的に変化させることはできない、ということです。それよりも、複雑に絡み合った行動論理の価値を高められるように働きかけることが必要です。

共同体・組織・社会の変化や進化というものは、ある革命家の行動力や腕力だけで実行できるものではありません。それよりも、そこに共存しているそれぞれの人間の行動論理の価値を高め続けることによって、結果的に達成されるものなのです。

行動論理に健全な条件を与えると、その結果、自然と変化が現れます。


今回の僕らの学習帳は、「入門 インテグラル理論」の第10章「社会・組織における実践」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。

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