見出し画像

本の発明が時代を変えた 僕らの学習帳 vol.023

みなさんが当たり前のように使っている携帯電話。そこに入っているアプリは、あなたが使いたいものを使いたい順番に使用できるのが当たり前です。

インストール順にしか呼び出せないアプリなんて不便で仕方ないです。さらに、電話帳だって、ラインの連絡先だって、自分の呼び出したい順にアクセスすることができます。

パソコンだって、その中のデータには好きな順でアクセスできる。そしてそれが当たり前のことになっています。

youtubeやネットフリックスなどの動画データだって、好きなところに一瞬で飛ばせるから、エンディングだけ飛ばすことも、もう一度見たい場面だけを見ることも、なんの苦労もなくできます。

僕らは、この記憶システムをとても当たり前のものとして考えている。好きなタイミングで好きな情報にランダムにアクセスすることができる。

このような記憶媒体のことを、ランダムアクセスメモリー(Random Access Memory)、略してRAMと言います。


一方で、昔のことを思い出してみると、録画したテレビ番組を見たいんだけれど、このテープのどこに録画されているのかわからず、目的の番組が映るまで、じっと待つということをした人もいるかもしれません。

もしくは、深夜ラジオを録音した翌朝に、A面とB面のどっちに聞きたい部分が入っているのかを探すのはとても難しいことでした。

あの当時、欲しい情報にアクセスするのは、とても根気のいる作業で、いまとは全く情報に対する考え方が違いました。

言い換えるならば、このRAMの誕生は、情報へのアクセス方法を大きく変えた発明でした。


ただ、このRAMという考え方は、決して新しい考え方ではありませんでした。いや、最も古い記憶媒体の1つが、すでにRAMの形態を持っていました。

それが、本です。

紙が発明される前、当時の人たちは、木材や石版、粘土板などに文字を刻みつけていました。しかし、それでは、文字を書くこと自体も大変だし、保存するのも難しい、移動させるのも難しいと、なかなか厄介なものでした。

その問題が紙の発明によってすっかりと解決されたのです。
薄くてかさばらない。持ち運びしやすい。壊れたりしない。

そして、この薄くてかさばらない、言い換えるならば、何枚も重ねることができることに注目したのが、ローマ人でした。

彼らは、紙を何枚も重ねることで、本を発明したのでした。その利点は、複製のしやすさだった。

巻物や蛇腹形式のものとちがって、独立したページを、複数の筆写者に渡すことで、いくらでも複写が可能になったということです。

これにより、伝えたい内容の本を大量に複写することができ、情報の伝わるスピードが一気に上がったのです。さらに、複写した本を使って、ページ数さえ指定すれば、どれだけの情報量があったとしても確実に同じ場所にアクセスできるようになりました。

複写のしやすさと、同じページへのアクセスしやすさ、この2つによって情報を伝えるスピードと質が一気に上がったことが想像できます。

そして、これがランダムアクセスメモリーと全く同じ構造を持っているのです。巻物のように前から順番に見る必要はなく、好きなページにめくるだけで簡単にアクセスできる。


ちなみに、この最初期の本の1つに、キリスト教の聖書があげられています。もしかしたら、キリスト教の広がり方の背景には、この本という存在が大きかったのかもしれません。



今回の僕らの学習帳は、「人類を変えた素晴らしき10の材料」の第2章「記憶や愛を刻印する『紙』」から、お話ししました。

今回の話について、もっと詳しいことを知りたい人は、動画・音声をぜひ聞いてください。

僕らの教室

僕らの放課後(youtube)

僕らの放課後(podcast)


SUGOIの最新情報は、twitterをご覧ください。


僕らの学習帳は、「遊びたりない、学びたりない人」に向けて、クリエイティブにまつわる遊び=学びを伝えるコンテンツです。

講義スタイルの「僕らの教室」、ラジオスタイルの「僕らの放課後」と合わせて読んでいただくと、より遊びも学びも深まります。

ぜひ一緒に、もっと遊び、学びましょう!


あと、5分だけください👉

あなたのスキを励みに、毎日更新続けます!!
2
「愛とアイデアのあふれる世の中をつくる」をビジョンにかかげる、クリエイターだけの会社。 (ちなみに、社名のSUGOIとは、愛とアイデアがかけ合わさって生まれるときに、自然に出てくる感動の一言から) 2023年までにティール組織になることを目標に、メンバーを募集中。

こちらでもピックアップされています

僕らの学習帳
僕らの学習帳
  • 110本

平日毎日更新の学習帳です。本の内容を解説する「僕らの教室」、その教室の内容についてトークする「僕らの放課後」この2つのコンテンツの内容をコンパクトに文字でまとめています。合わせて楽しんでください!

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。