遊びたりない、学びたりない人たちに向けて、遊び・学びつづけていくための「場所」をつくりました。 それが、「僕らのシリーズ」です。このシリーズは、僕らの教室・僕らの放課後・僕らの学習帳の3つがあります。 僕らの教室 COOの子守祐一が、本の内容をわかりやすくまとめています。遊び・学び…
ここまで知らないという状態の価値や、知らないを楽しむための心構えなどをお話ししてきました。それでも、まだ漠然とした状態かもしれません。 いっていることはわかるけれど、具体的に何をしたらいいのかわからない、そう感じる人も多くいると思います。 ということで、ここでは、未知を楽しむため…
知らないというものは、僕らにとって、耐え難い誘惑を放っています。その知らないという状態をはぎ取って、知っているに変えてしまいたい、と。 数多くの民話や神話でよくある定型の1つに、開けてはいけませんと言われたものを開けてしまうものがあります。 鶴の恩返しの奥の部屋をのぞいてしまうの…
失敗をどう捉えるか。失敗を恥や後悔を生みだすものと捉える文化もあれば、失敗こそが成長のきっかけだと捉える文化もあります。 失敗を恥や後悔を生みだすと考えた文化では、失敗はできる限り避けるべきものになり、そして、起きた失敗は隠すべきものとなってしまうでしょう。 2003年、スペース…
真実だと思っていたことが間違えていた。当たり前だと信じられていたことが、全くの嘘だった。そんなことはこれまでの歴史でたくさんありましたが、その当時それを疑えた人間はほとんどいなかったことも事実です。 天動説を疑うことも、神が世界を想像したことを疑うことも、今の僕らからしたら当たり…
どれだけの人が、素直に「わからない」と言えるでしょうか。職場で「わからない」と言うのは、ある意味で自分の能力の限界を吐露するような意味すら持つ気がして、言えないかもしれません。 たとえば、転職先の最初の仕事で、何気なく聞かれた質問に、わかりませんとさらっと答えられる人などいないの…
デザインや絵画で何も書いていないスペースを、余白と言う。信頼関係のある二人の間の沈黙には、価値があると考える。音楽がなり始めるまでの一瞬の間を豊かに感じる。次のセリフを言うまでの俳優が黙っている時間に、固唾を飲んで見つめる。 僕らは、何もない空間や時間を「余白」と呼び、そこに価値…
知らないことに挑戦しようとする時、知らない職業や仕事に取り組もうとする時、知らない世界へ足を踏み入れようとする時、つまり、未知と既知との境界線に立たされたとき、人は恥ずかしい気持ちになってしまいます。 自分がものを知らないことを思い出し、それがバレることを隠したくなり、その弱さか…
1920年代に、アメリカでは禁酒法という法律がありました。全国でお酒の販売を禁じたものです。こんな法律がなぜできてしまったのか。それは、国民の生活に負の影響をもたらすアルコールを根絶しようという考え方でした。 当時のアメリカでも論争はもちろんあったようですが、禁止することでお酒を…
知らないことにぶつかった時、確信が持てない時、つまり、自分の中に不確実性を発見したときに、私たちが何をするか。 それは、専門家や責任者を探すことです。実際に専門家や責任者に質問することもあれば、ネットで調べたりするでしょう。答えを持っているはずの人へ依存する、これが最も頻繁に起き…
「キツネは多くの物事を知り、ハリネズミはひとつの大事なことを知る」 ギリシャの詩人が、人間を2種類に分けました。それが、専門知識で劣る人(キツネ)と専門家(ハリネズミ)です。一般的にハリネズミの方がたくさんのことを知っていそうですが、実はキツネの方がより多くのことを知っているとい…